ヒューストンもインコの例に漏れず、鏡が大変好きである。
床に鏡を置いておくと、すぐにいそいそやってきては、映っている自分の顔をかじるでも触るでもなくじっと眺めている。仲間だと思っているのかナルシストなのかいまいち良く分からないが、別にいたずらをする訳でもなく大人しくしているのでそのまま放っておいておく。
そのうちなぜか視線を感じて振り返ると、いつの間にか首を傾け、片目で直接、片目で鏡ごしにわたしを見つめているヒューストンと目が合ったりする。
……一体どういう風に見えてるんだかすごい謎。