最初は誰かな

 最近インコどもに大人気なのが、空になったティッシュの箱。
 ヒューストンが散々かじって立ち去ると次はベルカが、ベルカが去ると次はブロッサム、通称ちびころが、そして彼女がいなくなるといつの間にか再びヒューストンがといった具合に、入れ替わり立ち替わりしてかじっている。勢い余って中身の入っている別の箱までぼろぼろにされつつあるが、まあ箱目当ての鳥にとって中身のあるなしは関係ないので、とりあえずは黙っていることにしている。
 さて、飼われているインコにとって、自分で食べ物を見つけ、努力して取るというのは大変楽しい遊びであり、ストレス解消になるのだという。
 それならば我が家でもやってみようかと、早速このティッシュの箱にヒマワリの種を5~6粒入れてみた。我が道を行くぎっくちゃんを除いた3羽はこれが大好きだから、もし見つけて自分で取れば大変嬉しいおやつになるはずである。
 ところが、みんな箱をかじることにばかり夢中になって、中に何があるかまで気が回らないらしい。入れてから早1週間がたつが、順調にぼろぼろになっていく箱の中で、ヒマワリの種はいまだ誰にも見向きもされずに転がっている。
 まあ、鳥だからね……。

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