くちばしが疲れたか、くわえていた鈴を持って一休みしているヒューストン。
細い針金でしかないカゴの入り口に絶妙なバランスを取ってとまっている……ように見えるが、よく見ると爪の先でプラスチックの部分をひっかけている。

最近のヒューストンは何だかやたらとテンションがハイ。
一旦「おはよう」を言い始めると人が答えるまで執拗に繰返し続けるし、鈴を鳴らせばいつまででもチリチリチリチリやっている。渡すときに綱引きをしたりしてお互い楽しんでいる結んだティッシュのおもちゃも、普段ならあっちに運んだりこっちに運んだりして1日くらい遊んでいるのに、今は5分くらいで跡形もなくちぎり捨てるか水入れに叩き込んでしまう。
まあこれがヒューストン1羽ならそれほど問題でもないのだが、問題はベルカ。
ハイなヒューストンの声を聞いているうちに自分もハイになってくるらしく、そのうちベルカまで一緒になって甲高い声で叫びだし始めるのである。するとそれに刺激されてヒューストンがまた負けじと鳴き始め、騒ぎは倍々ゲームで大きくなっていく。
……おまえたちは静かでいいな、ブロッサム、通称ちびころにぎっくちゃん……。