神経質で臆病なヒューストンだが、彼女にだって戦うべき敵はいる。
目下ヒューストンの最大の敵は殻つきピーナッツ。カゴの中にひとつ放り込んでやると、やる気満々ですぐさま止まり木から降りてくる。
そして、くちばしでがっちりとくわえて床を引きずり回しながら「ギャギャギャ、ギャギャギャ!」と実に好戦的かつやかましい声で鳴き立てている。
しばらくそうやって哀れなピーナッツを引き回しの刑に処してから、ようやく勝った気になるのか殻を割り、今度は普通に中身を食べ始める。
……まあいいんだけどね、それでストレス解消になってるんなら。