実家の猫は母が嫌いである(理由:何かというとつかまえて抱っこしたがるから)。
なので、母が少しでも近付こうものなら、猫の奴は身を翻して部屋の外まで逃げていってしまう。
ところが、猫に逃げられた母があきらめて人間様と話し始めると、いつの間にか部屋の入り口にちょこんと座ってこちらを眺めている。
そして、母が猫の存在に気付かないでいると、そっと近付いてきて母の脚に身体をこすりつけ「にゃおん」と甘えた声で鳴いてみたりする。
かまわれたいのか、かまわれたくないのか、一体どっちなのだ、猫よ。