ハシゴの主張

 ヒューストンは生手に乗らないので、外に出す時はカゴの入り口を開けっ放しにして出入り自由にしている。

 普段はブロッサム、通称ちびころの休憩所になっているが、本来ハシゴはこう使う。
 外に出たくなると、ヒューストンはこのハシゴを伝って出てきて遊んでいる。

 一方、出たくなかったり機嫌が悪かったりする時は、くちばしで向かって右側(この写真では左側)の金具の部分をつまみ、くるりとひっくり返してしまう。
 しかも、ひっくり返す時は、音も立てず、ハシゴも落とさずに一動作でちょこんとやっている。昔、『海軍めしたき物語』で、ご飯の盛りかたが気に入らないと、お箸の先だけできれいに飯碗をひっくり返してしまう古参兵の話を読んですごいと思ったものだが、まさにこんな感じだろうか(違う)。

 でも、ひっくり返した後で結局出たくなったりするので、油断は禁物。
 ……そればっかりは人間様のせいじゃないからな。そんな目で見ても知らんぞ。

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