ヒューストンが例によって、壊したキャットボールを壁掛けオブジェにしようと頑張っているのを発見。
何度か試してようやくボールはカゴの桟にひっかったのだが、ヒューストンがくちばしを離した瞬間に再び落下。カシャンと音を立てて床に転がった。「あっ」という顔でヒューストンはそれをしばらく眺めていたが、やがて何を思ったかふと振り返り、そこで一部始終を眺めていた人間様と目が合った。
するとヒューストン、何食わぬ顔で床のボールを拾い上げてもういちど壁にひっかけ、そのままとことこと出入り口までやってくると人間様を見つめ始めた。
「何か言いたいことある?」
……いや、別になんでもない。