ぎっくちゃんと膝掛け

 急に寒くなったので膝掛けを出してきたら、それを見たぎっくちゃんがものすごい勢いで騒ぎ始めた。
 どうやら去年の冬、この中に散々もぐって楽しく遊んだことをちゃんと覚えていた模様。
 ……どうでもいいことは覚えてるんだな、お前。
 しょうがないので、人間様とぎっくちゃんでかわりばんこにつかうことにした。
 まずはぎっくちゃんの番。

「うれしい」
 で、ひとしきり遊ばせてから追い払って今度は人間様が使い始めたら、なんか戻ってきて探している。

「……どこ?」
 ……つまり、人間様は別のを買えと?

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