朝。
インコどもが驚かないように、カゴにかけているおやすみ布を取るときにはいつも声をかけることにしている。
それでも、布を取ると現われるのは、きょとんとしているブロッサム、通称ちびころや低くなって硬直しているぎっくちゃんや、どうしたらいいか分からなくなって威嚇しまくるヒューストンや、そんなのばっかりである。
特に、こちらに背中を向けて止まり木の隅で羽をぶるぶる震わせながら、かわいそうなぐらいおびえた目をして振り向くビビを見ると、もしかして起こしてしまったのは大きな間違いではないかという気分にすらなる。
というか、そろそろ起きる時間ぐらい覚えてほしい。