多分あんまり、というか一般的にはほぼ100%見る機会がない、自衛隊の艦の退役式(正確には自衛艦旗返納行事)。
行事を行う艦は『しらせ』。
人間様は午前半休。
今日は割とからっとしていたので、日陰に入れば風が通ってかなり涼しい。
問題は、そもそも日陰がないということだったりするのだが。
ここからが返納式。
音楽隊が演奏する『君が代』に合わせて自衛艦旗が降ろされ、たたまれて艦内に運ばれる。
乗員が全員降りて岸壁に並ぶ。みんないちばんいい礼装。
最後に艦長が退艦。
さっき降ろした自衛艦旗を、艦長から横須賀基地の総監に返納。
このあと総監からねぎらいの訓辞があった。
かつて『しらせ』に搭載されていたS-61Aが名残を惜しみに飛んできて、『しらせ』のまわりを2周ほど回る。
地上では皆さん帽振れをしている。
これで行事は終了。降りた乗員はもう艦には戻らず、無人になった『しらせ』だけが残される。
この「艦から乗員が誰もいなくなる」というのが、本当の意味での艦の終了を意味するそうな。
ここから先は『しらせ』もモノ扱い。もう自力で動くことはなく、移動が必要になれば曳航されるだけになる。
で、そんな『しらせ』の隣で日常業務を行っている護衛艦の皆さん。
左から『さざなみ』『いなづま』『ひえい』
左から『あすか』『むらさめ』『はるさめ』
式は時間にして15分程。みんな礼装に身を包んでやたら形式張っているのだが、終わるとあっという間に何事もなかったかのようにみんな去っていってしまう。
まあいろいろ仕事もあって忙しいんだろうが、このへんの割り切りの良さというか切り替えの早さというのも伝統なんだろうか?