頂上へ

 こらこらこらこら!

「よいしょ」
 カゴの扉でくつろいでいるように見せかけて、ちょっと目を離すと金網をのぼっていってしまうヒューストン。
 ところが、カゴの上には冷房の風よけにビニールが張ってあるので、今のヒューストンではちゃんと立てずにつるつるすべった挙げ句落っこちてしまう。
 もうカゴの中に入れっぱなしにしておきたいのだが、そうすると今度はまたストレスをためて毛引きが激しくなりそうな気がするので、いまいち踏み切れない。
 うーん、どうしたもんだか。

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