今日から公開の『ザ・ムーン』を見てきた。
ぶっちゃけて言えば、おじいちゃんになった元宇宙飛行士たちの昔話なので、ある程度アポロ計画や宇宙開発の背景、宇宙飛行士たちについて知識があったほうが面白いかもしれない。
というか、やるならとことん宇宙飛行士の回想録でいくか、アポロ計画の秘蔵映像をひたすら見せまくるか、どっちかに徹したほうが良かった気がする。どうもどちらも中途半端な感があって、見終わった後に微妙な不満足が残った。
あと、『アポロ13』みたいな分かりやすいドキドキハラハラのドキュメンタリーを期待すると絶対寝ると思う。
隣で見ていた宇宙開発的発想とは全くご縁のなさそうなカップルも終わる頃には椅子に沈んでたし。
でもアポロの記録映像はすごかった。今の時代なら確実に同程度の映像はCGで作れるんだけど(現にアポロ13でもやってたけど)、やっぱり本物が持つ迫力は違う。
月の映像なんかも、最近JAXAが飛ばしたかぐやの映像のほうが格段に鮮明で階調も豊かなのに、アポロのほうのが美しく見える。
この映像だけでご飯三杯はいけます。
個人的には、管制官ももうちょっとクローズアップされても良かったかなあと思う。単にジーン・クランツが好きなだけだけど。
どんな話も冷静に淡々と、顔の筋肉ひとつ動かさず語るジョン・ヤングがいろんな意味ですごいと思いました。
あ、あと、平井堅の歌はいらない。