なかなか鼻風邪が治らないヒューストンは、とうとうネブライザーをされることになった。
人間の場合は鼻や口に吸入器を当てて吸い込むのだが、当然ながら鳥は大人しくそんなことをやらせてくれなんかしないので、密閉したケースに丸ごと入れてそこに薬の蒸気を満たす燻煙方式となる。
この密閉したケース、要は密閉できれば本当になんでもいいらしく、動物病院ではプラケース、カブト虫なんかを飼うあれとサランラップを使っていたりすることも多い。
……まるで冷蔵庫に入れられる残り物みたいにプラケースに入れられ、上をサランラップでふさがれ、おろおろした顔でこっちを見るヒューストンはかなり面白かった。