新しい船の旅立ち

 今日は掃海艇『やくしま』の造船所から自衛隊への引き渡し、自衛艦旗授与式。
 昨日の今日なので正直いまいち気分が乗らなかったのだが、すでに出席と返事をしているし、会社も有休取得済なので行ってきた。

左:待機している音楽隊。
右:同じく待機の儀仗隊。
 ちなみにこの時気温6度。天気は雨。

 防衛省側の代表として横須賀地方隊総監が到着すると式典開始。
 儀仗隊の閲兵後、マストにそれまで掲げられていた造船所の旗が降ろされる。

 かわりに艇長に渡されるのが自衛隊旗。
 これを揚げることで『やくしま』は正式に自衛隊の編成に組み込まれ、世界的にも「軍艦」と同等の扱いを受けることになるそうな。

 乗員が乗艦して艦尾に自衛隊旗を揚げる。

 総監の訓辞。
 一見淡々と平穏に進行しているように見えるが、実はこの時点で雨は土砂降りに近い状態。乗員はもちろん総監もずぶ濡れ。
 あちこちに端然と直立している自衛官の皆さんも同様で、良く見ると拳を握りしめて懸命に震えをおさえていたりする。
 一般人は雨よけテントの中にいられるが、吹きさらしより多少マシという程度でこっちも寒さをひたすら我慢。

 ひととおり艦内の現状を見て回った後、総監は退場。その前に儀仗隊に一礼。
 ちなみに後ろに見えるのは建造中の海上保安庁の巡視船。海保の船をバックに敬礼する総監と儀仗隊というのも珍しい、というかまずないと思う。

 掃海艇『やくしま』
 当然ながら何もかもがピカピカで真新しい。
 で、1時間ほど別の屋内会場で祝賀パーティをした後、いよいよ『やくしま』が出航する。
 場所は再び気温6度で土砂降りの岸壁へ……。

 総監に出航を宣言した後、艇に乗り込む艇長。

 造船所の人たちがクレーンでタラップをはずす。

 出航。
 軍艦マーチが流れる中、帽振れとか旗振ったりとか。

 そして去っていく『やくしま』。
 一旦横須賀基地に立ち寄った後、今夜中に所属地の佐世保に向かうという話だった。
 式典より、上は総監から下は2士まで、この悪天候の中コートも着ず傘も差さずに揃って耐え抜く皆さんの根性が印象に残った。
 でも総監はさすがに出航の時はコート着てたけど。

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