この気持ちに気付いて

 例によってカーテンレールに飛んできたぎっくちゃんをわざと無視して、カゴの中のビビをかまうことしばし。
 振り返ってみると……。

 無言のまま身じろぎもせずのぞきこんでいるぎっくちゃんと目が合った。
 ずっとこうやって見ていたらしい。
 ブロッサム、通称ちびころだったらまず確実に飛んできて邪魔をするのだが、ぎっくちゃんはいつもこうやって黙ってじっとりと眺めているだけである。
 いじらしいと言えばいじらしいが、1歩間違えばただの変質者だからな。

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