ラテンの国の練習船

 横浜でメキシコ海軍練習帆船『クワウテモック』と護衛艦『しらゆき』、横須賀で『しらせ』を見てきた。
『しらせ』はついこの間もみたような気がするんだけど、まあ気にしない。

 海を隔てて並ぶ『しらゆき』と『クワウテモック』。
『クワウテモック』とはスペイン人コルテスに殺されたアステカ最後の王の名前だとか。

『クワウテモック』と『しらゆき』の正面顔。

 帆も船体も白いので満艦飾が映える。
 後ろは海上保安庁の消防船『ひりゅう』。実は『クワウテモック』が泊まっているのは海保の基地内。
 横浜開港150周年のサイトを見ると整理券対応とか書いてあるので、じゃあがんばって並ぼうと思い、10時開始のところを8時半過ぎには到着……したら、なんか5~6人がうろついているだけ。
 結局、10時近くになっても100人いるかいないかぐらいしか並んでいないので、整理券はなしの自由見学になったのだった。


 で、10時を待つ間にも『クワウテモック』の乗員たちがなんかいろいろやっている。
 上左:軍楽隊の練習らしい。
 上右:マストに登って帆の調整。電飾がつけっぱなしのまんまになっていた……。
 下左:士官候補生らしい人が儀仗隊の練習。右側のコートの人から何度もNGを出されてやり直していた。
 下右:船首像を磨いている。というかこの時点でもう10時なんですが。
 ……結局、「船側の都合」で開始時間が10:10を回ってからになったのだった。
 しかも、乗ってみるとどうやら全然公開の準備が進んでいなかった模様で、あっちこっち大車輪で作業している。

 濡れた装備を拭いたり磨いたり、たむろって雑談したりとてんやわんやの甲板上。

 でもラテンなのでカメラを向けるとどんな時でも笑顔でポーズ。
 ちなみにここはバウスプリットで下は海。

 左:礼砲。左右に1門ずつある。
 右:多分なんか由来がある錨。左下の人が拭いている。
   左右の丸窓の中は調理室。覗くと調理の人が笑って挨拶してくれるのがやっぱりラテン。

 左:カッター。オークとか言ってたような……。
 右:舵輪と羅針盤。金属部分をふたりがかりで一生懸命磨いている。

 左:船内に通じる扉。
 右:艦名の横断幕。センスがいいと思う。

 降りる頃にはきれいになっていたクワウテモック王の船首像。
 で、次が『しらゆき』。

 左:艦首部分。艦番号が分かりやすい。
 右:この部分を上甲板から見るとこうなっている。

 左:アスロックのお尻。左下に見える青いのはダミー。
 右:正面から見たら、ダミーがちょっと情けない顔をしていた。

 左:士官用居室らしい。
 右:医務室。診察台に乗っているのは訓練用の人形。なんか名前がついていそうな気がする。
   このとなりは食堂で、みんなお昼のカレーを食べていた。
 なにしろ人が少ないので、『クワウテモック』も『しらゆき』も乗員の人が何やかやと声をかけて相手をしてくれる。
 すっごく楽しい。
 というわけで2隻を堪能しまくったこの時点で11時半。これから横須賀基地の『しらせ』にGO。
 赤レンガ倉庫で軽食したり買い物したり、みなとみらいから横浜まで水上バスを使ったり、結構遊んで14時頃に横浜についたのだが、こっちもそれなりに人はいるものの、見学までの待ち時間は0分というすきっぷりだった。

 みなとみらい側からは、今回の2隻のために端っこに移動させられた『海王丸』『観光丸』が見える。
 建物を挟んでちょこっと見えるのが『しらゆき』の構造物と『クワウテモック』のマスト。

 横須賀にはなんか大量に艦がいた。

『しらせ』医務室の足ふきマット。
 かわいい。

 艦橋から見た上甲板のクレーン。
 左側に見えるのは『きりしま』。

『しらせ』も座高が高いので、『きりしま』の艦橋が下に見える。

 何隻いるかな。

 正面顔特大、大、中、小。
 天気が悪かったせいか、どこもかしこもすいていてラッキーだった。
『クワウテモック』は予想通りラテンな展開だったが(笑)、乗員が礼儀正しくて親切なのはやっぱり海軍だと思った。
 なんかね、ラッタルとか降りる時、下で見てる乗員がですね、丁度英国紳士がレディにするみたいにいちいち手を出してくれるわけですよ。
 で、士官から兵まで大体がある程度英語で話をしてくれるわけですよ。前にフランスの艦見た時には英語ができない下士官とかいたのに。
○おまけ
 エサを食べていたスズメ。

 子スズメが親の後をついてまわりながら、そのくわえているエサをちょうだいとおねだり。

 一生懸命おねだり。

 でも置いていかれてしょんぼり。
 ちょっと不憫だった。

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