「…………」
そうか、お前はその地域さえあればいいか。
ごく一部で話題の『バルトの楽園』を気分で見てきましたですよ。
なんか陸軍だし松平健と第九しかなさそうだしアートネイチャーが商売っ気ムンムンでアプローチしてくるしでいまいちな感じではあったのだが、それなりに楽しいということらしいので、まあ行ってみるかとなった次第。
内容はというと……ご家族で楽しめる映画ですね。ご家族で楽しく見れる第九のプロモーション映画です。
イメージとしてはなんとなーく『超時空要塞マクロス 愛、おぼえていますか』。もちろんこれはドイツ軍が第九でミンメイアタックする話ではありませんが。
『男たちの大和』同様、長編を無理矢理2時間ちょっとにおさめた感じで、さらに松平健とか脱走常習犯のパン屋とかカメラ小僧の水兵とか、複数の登場人物を追って視点があちこち飛ぶので、印象がかなり散漫。下手すりゃ「板東の収容所で甘やかされたドイツ人捕虜が楽しく暮らした話」で終わりそうです。
あと、息子を戦争で亡くしたドイツ人嫌いの馬丁。全員ドイツ人大好きじゃ変だというんで出てきたんでしょうが、ひとりだけ変なベクトルで浮きまくりなのがかなりもったいない感じでした。
でも、冒頭の青島攻略戦は結構良かった(そこかい)。
次はぜひ、海軍の地中海派遣艦隊の話をやってほしいものです。