おまえのものはおれのもの

 よそのごはんはおいしい。

 まるで昔からそこに住んでいたような顔で、ブロッサム、通称ちびころのエサをむさぼるぎっくちゃん。
(本人は外でヒマワリの種に夢中)
 出そうとすると逃げ回るので、最後は掴んで無理矢理引きずり出したらまあぎゅーぎゅー怒ること怒ること。
 実はジャイアニズムなインコなんだなお前。

偽垂れ写真

 視聴者が政治に魅力を全く見いだせなくなるようなネガティブキャンペーンしまくりながら、一方で選挙に行け行けと良識ぶって煽るマスコミも、いい加減恥を知らない商売だと思う今日この頃。

 もふもふになって羽づくろいしている姿を写すつもりだったのに、垂れ写真と区別がつかなくなってしまった。

3倍遅い

 今日に限ってなんだかやたらと威嚇してくるぎっくちゃん。
 一体何が気にくわないのかと思っていたら、どうやら左手の包帯が気に入らない模様。
 昨日平然としていたのは、存在に気付いていなかったかららしい。
 お前、いくらなんでも鈍すぎる。

ながら族

 幸せなひととき。

 ぎっくちゃんはどういう訳か、掻いてもらってうっとりしてくると羽づくろいをしたくなるらしい。
 うっとりしながら羽づくろいを始め、羽づくろいしてる途中でまた動きを止めてはうっとりしている。
 鬱陶しいからどっちかにしなさい。

不思議な人間様

 人間様が横になる姿が不思議でたまらないらしいぎっくちゃん。
 ゴロゴロしているとかならずカゴの上から降りてきて見おろしている。

「何してるの?」
 でもかまわれるのは嫌らしく、指を出すとさっさとまわれ右してのぼっていってしまう。
 でもまたすぐ降りてくると、人間様をしげしげと見つめ始める。
 人生が不思議に満ちていていいな、お前は。

シングルタスクの男

 いちどにひとつのことしかできないぎっくちゃん。
 どうやら、何かに熱中すると他のことを感じなくなってしまうらしい。

 ビビを監視することで頭がいっぱいなので……

 人間様に触られていることに気付きません。
 ……この生き物が厳しい生存競争を絶滅もせず生き抜いてこられたのが、時々とても不思議になる。