また血

 久々に血が出ているぎっくちゃん。

 なんでお前だけそうしょっちゅう血なんだか。

 気になってしょーがないのだが、今回は場所が悪くてくちばしが届かない。

 と思ったらいつの間にかきれいになっている。
 どうやってかなめてしまった模様。
 とりあえず、自給自足しているようなので、大出血でもしない限りは放っておくことにした。

気の迷い

 珍しく自分から手に乗ってきたぎっくちゃん。
 でもすぐに後悔したらしく、戻してほしくて目はカゴのほうに釘付け。

 足なんか半分浮いてるのだが、それでも逃げないで我慢してるところがいじらしいと言えばいじらしい(そうか?)
 そういえば、ビッダーズオークションにブロッサム、通称ちびころと同じ手乗りセイキインコのメスが出ていた。
 あー、やっぱりこんな色なんだなあ。
 でも顔はうちのほうがかわいい。

低姿勢

 ぎっくちゃんは風が大嫌いである。
 息を吹きかけようものなら、吹っ飛んで逃げていく。
 どうやら、風に嫌な思い出でもあるらしい。
 さて、夏と言えば冷房である。
 冷房といえば、涼やかな風が我々の身体と心を癒してくれるのだが、この風もぎっくちゃんはいやでたまらないらしい。
 エアコンの風が当たるたびに、低くなってそのへんを逃げ回っている。

 びくびく。
 ……こればっかりは、お前の心の平安より人間様の平安を優先させるからな。
 我慢しろよ。

いじわる

 W杯、W杯、W杯。
 W杯に熱狂しなければ日本人ではない、と言わんばかりの報道宣伝攻勢に、もう早く日本が負けてくれないかとすら思う今日このごろ。

 いつものとおり、遊んでほしいと金網に貼り付いているぎっくちゃん。

「!」
 鳥の例にもれず、ぎっくちゃんもしっぽにちょっかい出されるのが嫌いである。
 が、ぎっくちゃんの場合、しっぽをつままれてもあわてず騒がず、ちょいと身体を動かしてしっぽを引き抜くと、また何事もなかったかのように貼り付いている。
 それだけ人間様を信用してるのか、それとも単に鈍感なのか……。

もふっ

 衣替えをしていたら、クリーニングに出し忘れた冬物を大量に発見。なんてこったい。
 明日にでも持っていこうと積んでおいたところ、早速寄ってきたぎっくちゃんが一生懸命鼻で押している。

 ……ところでその鼻で押す仕草、どういう意味があるんだ?

おへんじ

 ぎっくちゃんは良く返事をする。
 我が家の鳥どもは、感心なことに全員呼ぶと返事をするのだが、ぎっくちゃんは別に自分が呼ばれてなくても「ぴよ」と返事をする。
 そればかりか、人間様がくしゃみをしたり、テレビを見て笑ったりしても返事をする。
 挙げ句の果ては、ゲームの効果音にまで返事をしている。
 つまり、何でもいいんだなお前は。

???

 自分の姿が映るせいか、シュレッダーが気になって仕方ないぎっくちゃん。
 右へ行ったり左へ行ったりしながら、コツコツ、カタカタつついている。

「?」
 まあいいけどね。
 奥に行くなよ。