遺伝子改変

 頭を掻きながらあくびしているぎっくちゃん。
 平和そうだなお前。

 サザナミインコの原種は身体の色が緑色をしている。
 青いぎっくちゃんはその原種から作られた、つまり、人為的に遺伝子を操作された改変種ということになる。
 でもぎっくちゃん自身は、自分が人為的に作り出された存在であるということも、自分の遺伝子が本来あるべきサザナミインコから変えられているということも全く関係なく(当たり前か)、自分自身の生をぎっくちゃんなりにぽちぽちと生きている。
 まあつまり、大事なのはどういう生まれかより、どう生きるかってことかとぎっくちゃんを眺めながらつらつら考えた次第。
 いや別にインコ見ながら考えなくてもいいんだけどね。

平行線

 一見なにげない写真だが、良く見ると止まり木に平行にとまっているぎっくちゃん。

 この特技(?)はヒューストンと、実家のコザクラインコも持っている。
 とまるだけでなく、この姿勢のまま普通に前進していくこともできる。
 鳥の止まり木での移動といったら横歩きだと思っていたから、初めて見た時はかなり気持ち悪かった。
 今でもちょっと気持ち悪い。

朝の顔

 顔に糸くずをくっつけていたり鼻血が出ていたりみょーにおびえていたりとと何かと話題に事欠かないぎっくちゃんの朝だが、今日は頭に綿毛の抜けたのをのっけてふわふわさせながら「おはよー」とやってきた。
 良くもまあそうネタがあるもんだな、お前。

……あれ?

 餌を食べている最中、ふと、何かがいつもと違うことに気付いたぎっくちゃん。
 そうだよ、扉が開いてるんだよ。

 ぎっくちゃんは基本的に、カゴの扉が開いていれば外に出てもいいと思っているらしい。
 なので、人間様が手を入れて中の掃除をしている最中なんかにも、扉と手の間から当然のようにのこのこと出てきてしまう。
 そしてお気に入りのプリンタの上にさっさと飛んでいくと、すました顔でこちらを見おろしている。
 ……いや、出てこないようにブロックしながら掃除すれば済む話なんですけどね。

謎の行動

 一心不乱にオモチャをくわえて揺さぶっているぎっくちゃん。
 目がいっちゃってます。

 何かと謎の行動の多いぎっくちゃんだが、中でも最大の謎がこれ。
 オモチャをがっちりとくわえて、かじるでも吐き戻しをするでもなくただひたすら小刻みに揺らし続けるのである。
 オモチャが相手なことから、これも求愛行動に関係する何かだとは思われるのだが、一体何を考えてこんなことをしているのかがさっぱり分からない。
 しかも目つき変だし。
 ……そのうち中から変な生物が出てきたりしやせんだろうな。

事の真相

 そういえばぎっくちゃんはこの間の病院で、常設している頭のつのつのをすっかりきれいにしてもらったのだった。

「あのー先生、この鳥換羽でもないのにいつも頭がつのつのなんですけど……」
「それは羽づくろいがちゃんとできてないだけだと思います」
「…………」
 ……つまり、単なるぶきっちょということらしい……。

 ぎっくちゃんを本日病院送り。
 お医者さんに身体中を隅から隅まで調べられたが、どこから出血してるのか結局分からず、また何か異常があったら診てもらうことになった。
 耐える男のぎっくちゃんは、先生につかまれてお腹を触られたり翼を広げられたりしている間も、例によってじっと耐えている。
 時々どうしても我慢できなくなると、むにむにと身をよじらせて逃れようとするのだが、動きがトロいのですぐにつかみ直されてしまう。
 なんというか……不憫な奴。

あなたが寝てる間に……

 鼻血(?)をくちばしにこびりつかせながら、もりもり朝ご飯を食べているぎっくちゃん。
 この写真を撮っていたために会社に遅刻したというのは秘密。

 朝起きてカゴにかけてある布を取ったら、こんなになっていた。
 本人はケロリとした顔でいつものとおり「おはよー」と首をのばして挨拶してくるのだが、挨拶されるこっちはびっくり。
 実はぎっくちゃんは、時々どこからか出血している。
 床に1滴血が落ちていたり、止まり木に点々と血染めの足跡がついていたりするのだが、別にどこを痛がるでも気にするでもないし、身体もきれいなままなので、一体どこから血が出ているのか分からない。
 なんか心配になってきたので、ヒューストンのついでに病院送りにすることに決定。

水浴びぎっく

 霧吹きをかけてもらって大喜びのぎっくちゃん。
 左手で霧を吹きながら右手で撮っているので、大変見づらい写真になっております。

 どうもぎっくちゃんは掃除中とか料理中とか、忙しい時間に水浴びをしたくなる傾向があるようである。
 この時も人間様は掃除機をかけている真っ最中。気配を感じて振り返り、水入れの前で水を浴びる仕草をしながら一生懸命アピールしているぎっくちゃんを見た時には、ほんのちょっぴり「またか」という気持ちになったものである。
 ……いいんだけどね。