うたが好き

 ぎっくちゃんは歌や口笛の類が好きらしいことを最近発見。
 近くで歌ってやると、ぎっくちゃんはとことことすぐそばに寄ってくる。そして首をかしげて口元を見ながらじっと聞いている。
 そのうち乗ってくると、歌に合わせて「くー」「くー」と鳴いてみたり、口笛の真似をしたりし始める。
 ちなみに何曲か試した結果、自分も一緒に鳴く歌、聞きはするが特に反応もしない歌がちゃんとあることが分かった。
 鳥のくせに好みがあるのか……。

やきもち

『どうぶつ奇想天外!』で犬や猫も嫉妬をするかという特集をやっていたが、インコだって嫉妬をする。
 しかもかなりストレートに。

 ブロッサム、通称ちびころの写真を撮っていたら、自分もかまってと金網に貼り付きっぱなしで鳴いているぎっくちゃん。
 でももともと無表情なのであんまり嫉妬してるように見えません。

まるい

へんないきもののぎっくちゃんの写真を会社でプリントアウトしてデスクに貼っていたら、それを目にした同僚がぽつりとひとこと。
「なんでそんなに丸いんですか……そんなに丸くて大丈夫なんですか……」
 ……言われてみれば、うちに来た時はもっとほっそりしていたような気も……。

お弁当持ってどこ行くの

 水浴び直後に餌を食べたため、顔が大変なことになっているぎっくちゃん。

 我が家のインコどもの中では、ベルカとヒューストンが比較的きれいな餌の食べ方をする。
 カラは全部エサ入れの中に残し、食べこぼしもあまりしない。もちろん、くちばしのまわりにエサをくっつけていることなど絶対にない。
 対照的なのがブロッサム、通称ちびころとぎっくちゃん。水を飲んだりとか人間様にお愛想をしながらとか、とにかく落ちつきなくあちこちとうろつきながら餌を食べるので、顔は餌だらけだしカゴの床は散らかり放題。ブロッサム通称ちびころに至っては、エサ入れの中に入り込んで餌をかっとばす始末。
 そんなお行儀の悪い子に育てた覚えはないのだが……。

なにすんの!

 カゴの中のぎっくちゃんが急に怒り始めたので振り返ってびっくり。
 オモチャに片足をひっかけ逆さづりになったぎっくちゃんが、「ぎゅーぅ、ぎゅーぅ」と怒りのうなりを上げながらものすごい勢いでオモチャをどつき回している。
 あわてて助けようとする間に足がはずれてぎっくちゃんは床に落ちたが、一体何を考えたのかそのままとことこと止まり木に戻っていくと座り込み、何事もなかったかのような顔をしてこっちを眺め始めた。
 でもやっぱりちょっと痛いらしく、ひっかかったほうの足を上に上げている。
 ……で、一体何をやって宙づりになんかなったのかね?

変な顔

 眠くて半眼になっているぎっくちゃん。
 なんだかコワイ。

 人間様は基本的に上のまぶたが動いて目をつぶる。
 ベルカは目をつぶる時には上下のまぶたが動いている。
 ブロッサム、通称ちびころとヒューストンも上下のまぶたが同時に動いて目をつぶる。
 ぎっくちゃんだけが、下まぶたがぐぐっと上がって目をつぶっている。
 ちょっと気持ち悪いです。ハイ。

思春期ぎっく

 手にラブラブなぎっくちゃん
 乗るのはイヤなくせにやたらとひっつきたがる。
 でもっていつまでもひっついているので人間様はちょっと迷惑。

 どうもぎっくちゃんは隙あらばオモチャやわたしの手と交尾をしようとするので油断がならない。
 まあ、サザナミインコの寿命を10年として、ぎっくちゃんの歳はまだ1年か2年。人間で言えば思春期真っ只中という感じだろうか。
 そういう時期もあるやね。

へんないきもの

 くつろぎながらカメラを眺めるぎっくちゃん。
 どんな生き物なのか良く分かりません。

 インコどものくつろぎ姿勢にもいろいろあって、ぎっくちゃんの場合は翼をだらんと下げ、低い姿勢でうずくまるようにしていることが多い。
 最初のうちはどこか具合でも悪いのかと心配したが、そのうちそういう奴なのだということが分かったので放っておくことにしている。

おやくそく

 あまり手に乗りたがらないぎっくちゃんは、コントロールがしづらい。
 コントロールといっても人間様の言うなりにさせるのではなく、行ってほしくない場所に行ってしまった時、今いる場所からちょっとどいてほしい時などに、手に乗せて移動できないのが困るのである。
 これがベルカやブロッサム、通称ちびころなら、人間様の手は翼に代わる移動手段だと思ってるから(そう思われるのもそれはそれで哀しい)、簡単に別の場所に持っていくことができる。が、ぎっくちゃんの場合は、手を出しても「イヤ」とばかりに顔をそむけて拒否したり、知らんぷりしたりするのだ。まあ、いきなり噛みに走るヒューストンよりは遙かにマシとは言えるが、いずれにしろこちらが困ることには変わりない。
 そこで、手に乗せるための「おやくそく」をぎっくちゃんとの間に作ることにした。
 ぎっくちゃんは外で遊ぶのも好きだがカゴに戻るのも好きである。なので「人間様が止まり木を叩いてから手を出す時には、必ずカゴの中に入れてくれる」と教えるのである。方法は簡単。ぎっくちゃんがカゴの上にいる時に、止まり木を指先で軽く叩いて前に手を出す、乗ってきたら必ずカゴに入れる、これだけである。
 で、ぎっくちゃんだが、最初の何度かをやや無理矢理気味に手に乗せて戻したところ、すぐにこの法則を理解したらしい。じきに、止まり木を指先でコンコンと叩いてから手を出すといそいそと乗ってくるようになった。そして今では、離れた床の上などにいても、わたしがぎっくちゃんのカゴの所で止まり木を叩くと飛んで来る。そして嬉しげに手に乗ってカゴの中に戻されている。
 ……もっとも、それ以外では相変わらずの態度なので、このおやくそくも実は役に立っているとは言いにくい。

うれしいストラップ

 お気に入りのストラップの隣ですました顔のぎっくちゃん。
 実は遊んでいる最中にフラッシュが来たのでのびたまま固まっているだけ。


 ケータイのストラップを変えたので、それまで使っていたお古をぎっくちゃんにあげたのだが、見慣れない物を恐がるかと思いきや大変嬉しかったようで、暇さえあればかじっている。
 さらに、下のもさもさ部分と丸いのは頭を掻くのに最適らしく、時々頭の上に乗っけてはうっとりしている。
 ……なるほど、そーいう使いかたもあるのか……。