なんか出ちゃった……


 ぎっくちゃんがさかんにお腹のあたりを気にしているので、つかまえてひっくり返してみた。

 ありゃ!
 ここの所しばらく血を出してなかったと思ったら、またやったか。
 それにしても、ぎっくちゃんは我が家に来てから時々こうやって血を出しているのだが、一体どこで何をやってこんなになるのかがいまだにさっぱり分からない。
 しかも痛そうな様子も見えないし。血はいつの間にか自分で舐めてきれいにしちゃってるし。

こっそりぎっく

 またこの鳥はそんなすみっこにはまって……。

 どうやらばれてないと思っているらしく、こちらに背を向けて一生懸命いたずら中。
 
 うっかりフラッシュを焚いてしまったら、いたずらを続けながらしっぽだけをぴっと開いてびっくりを表現。
 なんでそんなしっぽがぼろっちくなってるんだ?

隠れろ!

 人間様が紙をばさっと落としたら、その音に驚いたビビリのビビがカゴの中で大暴れ。
 するとその勢いにさらにぎっくちゃんがびっくり。

 驚くと普通の鳥のように飛び立って逃げるのではなく、まわりの草木にまぎれるように動かなくなるのがサザナミインコ流。
 でもここには草木などはないので、ただの妙なポーズにしか見えない。

 目つきから推測するに、本人はかなり真剣に隠れているつもりらしい。
 野生のサザナミは数羽から十数羽の群れで暮らすそうだが、彼らが驚いた瞬間、一斉にこのポーズで停止する姿を想像するとちょっと笑える。

惨劇の直前

 人間様のすぐそばでまったりとした時を過ごしているぎっくちゃん。

 こうやってただ何もせず座っているだけで満足らしい。
 でもこの直後、いつの間にかテーブルに上がって忍び寄ってきたブロッサム、通称ちびころに思いっきり背中をどつかれ、文字どおり悲鳴と共にふっとんで逃げていった。
 さすがにブロッサム、通称ちびころを叱りました。