結局行ってきた。
出がけにビビが「どこ行くの?」と言いたげに「ぴ」「ぴ」と呼ぶのが聞こえたが、無視したのはここだけの話。
小松は結構「飛行機見るぞマニア」みたいな人たちが多いのだが、入間はお弁当持って家族連れとかそういうのの割合が高い気がする。
航空祭ごとに客層の違いなんてあるのだろうか?
でもとりあえず、でかい脚立をわざわざカートに積んでもちこむじいいとかは何とかして欲しい。
ウェルカム飛行。機種は忘れた。
右:U-125。
左:YS11FC。中島みゆきの歌が聞こえてきそう。
左:離陸していくC-1。でかくてずんぐりしているので重圧感がある。エンジンの音轟々とって感じ。
T-4の展示飛行。
U-4に率いられて登場するC-1。
去年は6機だったのに今年は3機。やっぱり燃料費高騰で減らされたんだろうか。
C-1てば輸送機のくせに
右:こーんな緊密な編隊組んで機動したり
左:こーんな90度横転して旋回したり
挙げ句の果てには
右:ブルーインパルスよろしく、密集体型から散開してみたり
左:左右から進入して至近距離ですれ違ってみたり
(距離感の把握を間違えてすれ違いの瞬間を逃しました)
訳わからん強力な機動力を備えてるんだが、一体何に使うんだろう……。
一部で「鳥がフンしてるみたい」などとも言われた空挺隊降下。
ところで、ここでバックに流れていた歌、「空の神兵」だったんじゃないかと思うんですが、いいんですか。
左:例によって展示してあるブルーインパルスの向こうに着地。
右:パラシュートを回収して走り去っていく空挺隊員。
左:超低速飛行展示。車輪を降ろしてフラップを限界まで下げた上に、格納庫の扉まで開いてスピードを殺している。
右:こっちは超高速飛行。といっても見かけが普通と変わらないので写真だと高速かどうか分からない。
C-1着陸。やっぱりでかい。
そしてもうおなじみのU-125AとUH-60Jの救難展示。
また例によって仲良く離陸。
今回は火災救難という設定。
いつもどおりU-125が災害現場を偵察すると、UH-60Jが駆けつけて……
左:くるかわりに、ゆっくりと姿を表わしたのはCH-47J
右:しかも3機。しかも全機があの水撒き袋をぶら下げている。
重々しく接近する3機。
ぶら下げている水量は1機あたり6トンらしい。
一斉に散水!
右端に見えるのはU-125。
一気に身軽になったらしく、軽々と旋回して去っていく。
そしてやっぱりこっちもやった。
最後に2機のヘリの機動展示。
左:UH-60Jの急上昇。
右:急旋回。
左:急上昇はできないので、CH-47Jは急旋回だけ。
右:2機で仲良く着陸に向かう。
そしてブルーインパルスですよ。
今回はやっと完全版が見られましたよ。
曇っていたので、ブルーインパルスの白っぽい機体とスモークにピントが合わせにくく、何枚か撮り逃した。
これで航空祭はおしまい。
蛍の光をバックに、演技をした機や展示されていた機が、自分の基地に文字どおり飛んで帰っていく。
浮き上がったとひょこっとお辞儀をし、その後頭を低くして地上すれすれを猛然と突進、急上昇して去っていくUH-60J。
最後まで芸の心を忘れなかったパイロットを尊敬します。
お辞儀はしなかったものの、負けじとやっぱり頭を低くして地上すれすれを飛行後急上昇するKV-107A。
帰るためにタキシング中のなんか展示機。
ペイントには何か意味があるのだろうか?
展示機だったE2C(だったと思う。今回パンフをもらい忘れた)。
この格好で離陸してく姿って、なんかすごくシュール。
というか、なんで画面が傾くんだろう……・
海自から展示されてたP-3Cも帰っていく。
良く分からないけど帰っていく。
晴れの特異日のはずなのに曇るというのは、やっぱりなんか呪われてるんだろうか……。
でも今度こそ全プログラムをまともに見れたから、まあいいや。
○おまけ
実はここは「レジャーシート、キャンプ椅子、脚立禁止」なのだが、レジャーシートどころかちゃぶ台とざぶとんを持ち込んでいる一家がいた……。
来年からちゃぶ台も禁止したほうがいいと思います。
「なんか軍系」カテゴリーアーカイブ
軍港内のお散歩
横須賀へ行く用があったので、ついでに『YOKOSUKA軍港めぐり』に乗ってみた。
その名のとおり、海上自衛隊の基地と米軍基地を小さな観光船でぐるっと回る1時間弱のクルーズで。ほぼ全行程が軍港内で、一般人が立ち入りを制限されている場所というのが特徴。
一体運航会社はどんなコネを持っているのだろうか?
米軍基地を横に見ながら港外へ向かう。
いつもは必ず何隻か艦艇がいるのだが、この日はほぼ全部がどっかに出払っているという、ある意味非常に珍しい状態。
こんなすっきりした風景は初めて見た。
いたのは第7艦隊旗艦『ブルーリッジ』と原子力潜水艦『オハイオ』の2隻だけ。
しかも『オハイオ』も午後には出ていってしまったらしい。
海自の消磁所(艦艇が帯びてしまった磁気を消す場所)を経由した後一旦港の外に出て、日産の追浜工場などを眺めながら今度は長浦湾と呼ばれるちょっと奥まった場所に入る。
ここには自衛艦隊司令部があり、当然ながら海自関係の施設がひしめいているのだが、そんなの関係なくレッツクルーズ。
線が引いてあるのは標的艦(旧『たちかぜ』)、横にいるのは試験艦『くりはま』。
クルーズ船のすぐそばを通っていく『さわかぜ』の搭載艇。
なんかもう周囲ではごく普通に自衛隊の日常生活が繰り広げられている。
搭載艇の後から堀切(水路)を抜けると向こうにはおなじみの姿が……。
手前から『しらせ』『おおなみ』『たかなみ』『むらさめ』
さらに向こうには潜水艦もいる。
『むらさめ』の正面顔と潜水艦のお尻。
クルーズ船のお兄さんのガイドによれば、武器か何かを積み込むために潜水艦はここに来てるらしい。
基地の隣のヴェルニー公園。元々は旧海軍の港を公園にしたものなので、海側から見ると港の設備が残っている。
これはボートや小型船をつけるための場所。
これは船を陸に引き上げる場所。
体験航海や自衛隊の見学で見せてもらうのとはまた雰囲気が違って面白かった。
ジョージ・ワシントンが戻ったあたりにまた行きたい。
航空観閲式
航空観閲式とは、総理大臣が空自をはじめとする各自衛隊の航空装備を観閲するもので。陸上自衛隊観閲式、観艦式と持ち回りで3年にいちど開催される。
場所は百里基地。
またも4時50分起き。
会場。飛行機がずらり。
音楽隊の演奏タイム。
その間に輸送機や偉い人を乗せたヘリがいくつも着陸する。
なんか模様に見覚えがあると思ったら、この間横浜で水を汲んでた機だった。
陸自と空自のCH-47が編隊を組んで降りてくるちょっと珍しい風景。
各自衛隊員入場。
会場の左側から海自と陸自、空自の一部が、右側からは空自隊員が行進してくる。
左:海自の旗手。
右:陸自。
左:空自移動部隊(パトリオット隊)。
右:空自音楽隊。
整列完了。
観閲官(総理)を迎えるために儀仗隊が整列。
観閲官入場。
傾いて歩いてるのが麻生総理。
殉職者を追悼するための慰霊飛行。
天に昇る魂を表わすように、編隊飛行の途中で先頭の1機だけが編隊から離れ、上空高くへと昇っていく。
そしてここから展示の始まり。
まず、いろんな機体が会場を横切って飛行していく。
上左:陸自のヘリ各種。
上右:空自CH-47J輸送ヘリ。
下左:海自SH-60J哨戒ヘリ。
下右:海自US-2救難飛行艇。水上飛行機。
上左:海自P-3C哨戒機。
上右:空自のCH-47JとUH-60J救難ヘリ。
下左:空自U-125A救難捜索機。2機で飛んでるのは珍しい。
下左:空自E-2C早期警戒機。
上左:空自C-1中型輸送機。
上右:空自C-130輸送機。
下左:空自RF-4E/4J偵察機。
下右:空自F2-A/B戦闘機。
左:空自F-15J/DJ戦闘機。
右:空自E-767早期警戒管制機。なんとボーイング767型を使っている。
航空展示が終わると、今度は麻生さんが車に乗って視閲。
隊員が退場。同時に地上展示のために移動部隊の車に隊員が駆けつける。
移動部隊展示。名前がちゃんと貼ってあるところが親切。
レーダーやら発射装置やら移動管制塔やらものものしい車が続く中で、1台だけ浮きまくってた清掃車。
清掃の実演をしながら通り過ぎていった。
次はなんと戦闘機の地上展示。
飛ぶのではなくわざわざ地上を走って観閲される。
パイロットはマスクまでつけた完全装備状態。でもさすがにバイザーまではおろしていなかった。
地上をのそのそと移動していく戦闘機。
すごいシュールな風景。
この後は再び飛行展示。
今度はアクロバットや実演が中心になる。
左:スクランブル急上昇。
右:360度旋回。でも1枚だけなのであんまり意味がない。
なんの展示か忘れた。
もう何回目になるだろうとちょっと思った救援展示。
後部扉を開けて飛ぶC-1。本当は空中投下展示の予定だったのだが、ここらで風が強くなってきたので落っことすのは中止。
そしておなじみのブルーインパルス。
なんかフォーメーション飛行ばっかりで単調だと思ったら、風とさらに雲が出てきたために、大半の演技が中止になっていたのだった。
ま~た~か~。
これで観閲式は終了。
麻生さん退場を見送った後、整然と行進して去っていく儀仗隊。
お疲れ様でした。
今日の観閲式の主催者、航空幕僚長も退場。
お疲れ様でした。
プログラムが終了すると、展示してある航空機を自由に見ることができるようになる。
わらわらと寄っていく見物人。
そして展示の陰でブルーインパルスとF-15がこっそり着陸。
展示いろいろ。
さすがというか、普段見られないようなものが見れて面白かった。
ただ、天候のせいもあったのだろうが、展示そのものは単調で、これは普通の航空祭のほうがいいかもしれない。
○おまけ
多分この日でいちばん珍しい写真。
コスプレでもなんでもなく、本物の各国駐在武官及び軍関係者とその夫人。
*会場で空自のかたにブログ掲載可との確認済です。
雨の進水
掃海艇の進水式に行ってきた。
会社はとりあえず半休。
だって進水式なんて一生にいちど見れるかどうか分からないし。
待機場所から進水式が行われるドックまでの送迎用バス「キラキラ号」。
噂には聞いていたが、話にたがわぬすごいバス。
中型掃海艇395号。
この時点ではまだ名前はない。
掃海艇なので、護衛艦などとは比べものにならない程小さいはずだが、こうやって下から見上げるとものすごく大きく見える。
艦首には飾りとシャンパンの瓶(緑色の)が装備されている。
横須賀基地の総監が手斧でシャンパンの瓶から出ているロープを切ると、自動的に瓶が船体に叩き付けられて割れ、くす玉が開くしくみ。
シャンパンの瓶アップ。
結構いいシャンパンらしい。
総監他偉い人たちが台上に上がると、進水式の始まり。
まず命名。
総監がロープを切った瞬間。
海に向かって後ろに下がっていきながらくす玉が開く。
あっという間に行ってしまうのでシャッタースピードがが追いつかない。
紙テープをなびかせいかにもおめでたくドックの外へ。
進水完了。ベイブリッジを背景に浮かぶ新掃海艇『たかしま』。
でも実際に完成するのは2年後。というか、この段階でできあがってるのはぶっちゃけガワだけなのだった。
『たかしま』が出ていった後のドック。
このレールの上を船が滑っていった。
で、今日もらった記念品。
コースターと絵葉書。
実は今はこの「お尻から海に向かって突入」の進水式らしい進水式ができるのは、こういった小型の艦だけなのだそうな。
では大型の艦はどうするのかというと、プール式のドックに船体を置いておき、ロープを切ると同時に水が入ってきて船体がつかると進水、という地味なものらしい。
雨の小松
DORAさん、かるめんさんと小松航空基地祭に行ってきた。
車で郊外を走っていたら飛び出してきたキジをひきそうになるわ、朝3時に門の前で並んだら降水確率30パーセントのはずが土砂降りで一向に止む気配がないわ、挙げ句の果てにはブルーインパルスの飛行展示が雨のために途中で中止になるわ、いろんな意味でスリリングだった。
F-2とかF-4とかF-15とかの飛行展示。すみません、見分けがつきません。
D60のスポーツ撮影モードで写したのだが、どうも露出が悪かったみたいでみんな写真が黒っぽい。
F-15の爆音って、陸自の砲撃音よりも耳によろしくないことが判明。長いこと聞き続けていると本気でちょっとした難聴のようになる。
耳に不安がある人は耳栓を持っていったほうがいいかも。
落下傘降下。
タイミングをぴたりと合わせて同時に離陸していく救援捜索機U-125Aと救援ヘリUH-60Jの救難機コンビ。
U-125Aが遭難者を捜索、発見すると……。
UH-60Hが収容を行う。
空自救難隊の映画の出演者だかが1日基地指令になっていたらしく、お取り巻きみたいなマスコミカメラマンを連れて基地指令と俳優が見物客の前で任命式。
この後、俳優がちょこっとコメントをした後、お取り巻きマスコミに囲まれて基地指令と俳優が満面の笑顔で記念写真。終わるととっとと帰っていってしまった。
完全に無視された格好の見物客はこの様子をただきょとんと眺めているだけ。
ブルーインパルス展示飛行。
去年と比べると、いいカメラを使えば腕はある程度カバーできるということが分かる。
小松空港は民間、空自共用なので、航空展示の合間にJALやANAや大韓航空機が普通に飛び立っていったり降りてきたりする。
当然その度に航空展示は中断となるので、やはり全体的な構成は散漫でめりはりがない印象になる。
だが一方、共用空港ならではのこんな出来事もあるわけで……。
ブルーインパルスの後ろをしずしずとタキシングしていくポケモン機。
垂直尾翼のピカチュウがブルーインパルスの青と白に映えて眩しい。
特別塗装のRF-4Eと展示を終えて滑走路に戻ってきたF-15の間から颯爽と離陸するポケモン機。
いってらっしゃい。
ブルーインパルス7番機としてJAL機が特別参加。
……たまたまタキシングのタイミングが合っただけで、全く別の誘導路を走っている。
実は他にもいろいろとやってはいたのだが、いまいち単調な写真しか撮れなかったので割愛した。
展示そのものも、特にFシリーズのものは素人目には皆同じような内容に見えて、正直なところ途中で少し飽きたというのが本音。
ブルーインパルスみたいにパフォーマンスが専門ではないから無理もないといえば無理もないのかもしれないが、でも救難ヘリとかはそこそこ工夫をしていて面白かったので、多分、展示内容の構成とかに問題があるんだと思う。
戦車祭り
陸上自衛隊富士総合火力演習、通称総火演に行ってきた。
起きたのは朝4時半。
ついでにインコどもも起こしたら、あまりに早すぎてぼう然としているビビ。
……そのフンは、また金網にしがみついて寝てたな?
総火演というと、陸自が賞味期限切れ直前の実弾を使って大砲撃ちっぱなし大会みたいな印象があるが、実際にはその名のとおり、偵察から敵の制圧までの一連の流れを総合的に行う模擬訓練である。
基本的には、7月に見に行った富士駐屯地の演習をうんと大規模にした感じ。
本来、23日は各自衛隊の学校の生徒とご近所様、各種招待者様枠。
生徒の皆さんは良く見えるスタンド席。一般人は下のシート席(地面に迷彩のシートが敷いてあるだけ)。
人間様はシート席だったのだが、富士駐屯地と違い地面にほとんど傾斜がないので、前の人の頭や本番中だというのに立ってうろつく空気読めない皆さんやのせいで地上の演習が良く見えない。というか、見るのはまあできるが写真がほとんど撮れない。
しかもまたしてもD60の設定を間違えて、冒頭の30枚ぐらいが真っ白になってるし。
迫撃砲。遠くに見える白とオレンジの風船は、この後対人攻撃の指向性散弾により一瞬で全て割られることになる。
この前に21機(だったか?)の榴弾砲が彼方に見える山腹にどかどか砲弾を撃ち込んでいる。
本当はF-2による空爆実演もあったはずなのだが、天気が悪いために中止。
ヘリによる偵察隊の投入。
なんか多分支援攻撃したんだと思う。
左:偵察隊の回収。ヘリの中に入るのではなく、ロープにぶら下がってそのまま去っていく。
右:良く見ると、吊り上げられながらも下に向かって銃を構えている。
下:加速のためにロープが斜めになりながら去っていく。恐い、とても恐い。
84ミリ無反動砲だったか?
砲弾がすっ飛んでいってるのが見えます。
確か小銃の射撃だと思う。
赤く光っているのは曳光弾。燃えているのは標的。
左:撃つ時は赤い旗を上げる。
右:撃たない時は緑の旗。
空からはヘリによる機関砲の攻撃。
この展示はひとつの作戦をシミュレーションしているので、全部の兵器が正面に出てきて撃っている訳ではない。
起伏のある演習場全体を使い、時には見学者からは全く見えない所から攻撃をしたりする。
これは、それまで攻撃が行われていた正面の平地ではなく、少し離れた丘の部分にいきなり現われて攻撃を始めた部隊。
偵察部隊がヘリで投入される。
今度はバイクなので空中から降下するのではなく、地上に着陸してから出ていく。
対戦車砲ヘリの攻撃。下では別のヘリが兵員を降ろしている。
写真だと曳光弾が点で写っているが、実際にはきれいに光る線を描いている。
ぶら下げられて運ばれてくるトラック。
降ろされるとすぐに走り去っていったので、人が乗ったまま吊られているらしい。
シャッターを切る瞬間に狙ったように前を通るとか、シャッターを切る瞬間に狙ったように姿勢を変えてカメラの視界を遮る奴とか多くて閉口した。
姿勢はともかく、数時間の展示の間すら座っていられないのかと言いたい。
左:またヘリが登場。
中:今度は何をおろすのかと思ったら……。
右:兵員を満載した輸送車が出てきた。
左:旗を緑から赤に取り替えて……。
右:撃て!
山に弾着。
座れ子供。
これは煙幕弾。
散々遠距離から砲で叩いた後、本格的な戦車などの進出に備えて敵が敷設した地雷原の処理を行う。
数珠玉のように爆薬がつながったものを発射し、地雷原の中で爆発させると線状に地雷が処理されるので、進出のための道を造ることができる。
そろそろ終了間近。
地上では戦車が整列。
空中ではヘリボーン部隊が集結。
左:ラスト。編隊を組んで進入してくるヘリボーン部隊。
右:それに合わせて地上部隊がフレア……だが、ヘリに気を取られていて撮りそこねた。
砲声、というか、空気の振動がけっこう半端じゃないので、途中からティッシュを耳に詰めて耳栓がわりにしていた。
写真の条件が悪いのに無理に撮ろうとして結局撮るのも見るのも不満足なままで終わってしまうため、思いきって見ることに徹することも必要とういことが良く分かった。
……でも来年見れるかどうか分からないんだけど。
そしてこのあとは装備品展示。
自ら飛んできて展示位置につくアパッチヘリ。
左:飛んできて……
右:こちらを向いて
下:着陸。
左:何か不具合でもあったのか、ちょっとだけ飛び上がって。
右:また着陸。展示品完了。
装備品展示いろいろ。
○おまけ
萌えをつければ何でも売れると思っているあたり、間違っていると思う。
仙台の海
……のはずだったんですが、ブラウザが変な動きをしたため1時間かけて書いた内容が消えてしまいました。
ちょっとショックだったので、後日UPしなおします……。
アップしました。
『むらさめ』と『はるさめ』
今回人間様が乗ったのは『むらさめ』
すごく立派な『むらさめ』の給弾室のプレート。
丁度全部の速射砲の真下。
仙台港は民間港なので、こんなのもある。
左:巨大なコンテナクレーン。鈍重なイメージだが結構なスピードでコンテナを積み込んでいた。
右:護衛艦と並んで泊まっていた貨物船。すごい大きい。
タグが来ると出航間近。
出航後、展示に参加するSH-60Kが『むらさめ』と『はるさめ』から発進する。
左:プロペラのチェック。
右:半分地下(?)になっている管制室。ここからヘリや艦橋に指示をする。
左:プロペラが回り始める。この時『むらさめ』は離陸に備えて艦首を風上に向けようと必死で左右に蛇行中。
右:なんかぐりんぐりん回っていた部分。レーダー?
左:機首がかわいい離陸。
右:そのまま向かって右側へ去っていく。
そういえば『しらせ』の時も飛び立ったヘリが同じ方向に行ったが、決まりがあるのだろうか?
東京湾と違って完全な外海のせいか、風が強く結構艦が動揺する。
波もちょっと大きい。
写真を撮るのも結構必死。
艦に相対速度をぴたりと合わせながら飛ぶというSH-60Kなみの高度な技を披露するウミネコ。
普段海を行く船から餌でももらっているのか、けっこうしつこくついてきていた。
今回は仙台のほかに石巻からも艦が出航している。
潜水艦『あらしお』と遠くに見えている何か。
……いつも思うのだが、『はるさめ』も『あらしお』ももうちょっと名前を考えてあげることはできなかったんだろうか?
海洋観測艦『ふたみ』『わかさ』。
仙台の海は青くてとてもきれい。
『むらさめ』を先頭に隊列を組む。海が青いので実に映える。
そして人間様はまた今年も受閲側……。
ふとみたら普段閉まっている格納庫隣の扉が開いて消火ホースが出ていた。
観閲開始。
左:すす払いの『えんしゅう』
右:甲板では登舷礼。でも鈴なりになってる見学者の間に紛れてしまっているのが気の毒。
左:観閲官が乗っている『さわかぜ』。
右:こんな風に観閲側と受閲側がすれ違っていく。
P-3Cがその上を飛ぶ。
方向転換。
航跡まで青い!
陣形を変更して『むらさめ』『はまぎり』『さわかぜ』『あすか』がVの字になる。
これは後方の『さわかぜ』と『あすか』。それまで縦に並んでいたのがささっと位置を変えてあっという間に横に並んでしまう。
左:『さわかぜ』がこちらに向けて礼砲。
右:今度は向こうに向けて礼砲。
実際には発射の瞬間に炎も見えるのだが、音に頼ってシャッターを押すと音速と光速の差でどうしてもタイミングが遅れるので煙だけしか撮れない。
さっき離陸したヘリがやってきた。
艦橋のところにいたので近付くのが分からず、気付いたらこんな所に。
『はまぎり』のほうに向かうヘリ。
その後も海水が巻き上がるほどの超低空飛行やホバリングを披露していた。
これで訓練展示は終わり。陣形を崩して帰路につく。
ほとんど横滑りみたいに傾いて針路を変えている『はるさめ』。
そして『むらさめ』と『はるさめ』にヘリが帰ってくる。
左:ゆっくりと近付いて……。
右:着艦!
港に入り、タグに押されて接舷する『はるさめ』。
この後『むらさめ』も続いたのだが、押されている最中にいきなり無関係の水上バイクが2台乱入。
「なにあの空気読めない奴ら」的な艦上からの視線には全く気付かず、得意げに艦のまわりを回って去っていった。
横須賀では海自はともかく米軍がただでは帰さないからこんなことをしでかすおバカちゃんはいないのだが……というか、そもそも港にこんなのが入り込んでいいのか?
そしてこちらは停泊中、ずっと艦の周囲で待機していた機雷処分隊の皆さん。
多分溺者とか対策だと思うが、ご苦労様でした。
『爆発物処理班』のTシャツがまぶしいです。
狭くて船がひしめいている東京湾で行った去年と違い、広くて船のほとんどいない太平洋をまるっと使えるので、潜水艦の潜航(写真撮りそこねた)実演や陣形の変更など内容も豊富で面白かった。
あと、なんといっても海が青くてきれいだったこと。
さらに言えば、入港した後で艦の構造物を見たら、びっしりと塩の結晶がついていたのにびっくりだった。
確かに波しぶきとかヘリのホバリングの飛沫とか、浴びまくりだったもんなあ。
夏恒例の
海自サマーフェスタ。
年を追うごとに苦行度が高まってる気がする。
今年は米軍基地の開放や横須賀の花火大会と重なったせいかすごい人出だった。
米軍基地→海自の順で行こうと思ったのだが、米軍基地のゲートの前についたのが開門20分前だったにも関わらず、10分ぐらい歩かないと最後尾につかない程の長蛇の列。
しかもそこまでやって入ったら、今年は1隻しか公開してないし。
左:米軍基地内で公開されている護衛艦『はつゆき』
右:米軍側の公開艦『マスティン』
『ジョン・S・マケイン』や『カウペンス』と同型なので、はっきり言って新鮮みがない。
『マスティン』から『はつゆき』を見たらこんなことをやっていた。
ご苦労様です。
海上保安庁も登場。低速でとことこ港に入ってきた。
なんか電光板で文字を流しているので、パトロールついでにこっちも隊員募集してるのかと思っていたのだが、写真を拡大してみたら「NUCLEA(R)」と書いてある……。
で、岸壁に泊まっていた米軍潜水艦の横を、妙に挑戦的に触れそうなぐらい近付きながら通り過ぎ、Uターンして去っていった。
……あとで『マスティン』の乗員にちょっと意地悪して「あそこにいるのは原潜? 通常型潜水艦?」と聞いてみたら「何も言えないよ。僕は知らないな」という答えが返ってきたのだった。
左:『マスティン』の艦橋。
右:『マスティン』の艦橋を後ろから。
給油菅。ボロ布をつっこんで栓をしてある……。
『はつゆき』から見た『ブルーリッジ』のお尻。
でっぱった所にあるの機関砲じゃないかと思うんですけど、なんでこんなところに?
左:艦内の説明板。
右:シースパローに貼られた文字。
フレンドリーさに心がなごみます。
ここで米軍基地は終わり。この時点で昼頃。
シャトルバスに乗って海自の横須賀基地に移動したら、まるで近所の商店街の祭りみたいな混みっぷりでいきなりげんなりする。
そういえば、いつもは朝いちに行ってこの時間は大抵艦内にいるから、外がどうなってるのか良く知らないのだった。
とりあえず仮設風呂。
阪神大震災でも活躍したらしい。
水曜日と違う部分を探してください。
今回嬉しかったのは、『ひえい』が公開されていたこと。
人間様が生まれて始めて乗った護衛艦がこれと『はるな』だったこともあり、もういちど見たいと思ってたのだ。
わーい。『ひえい』だー。
でも隣の『カウペンス』はもうスルーでいい。
『ひえい』は古いので、他の艦とはずいぶん形が違う。
他の艦には1基しかない砲塔も、この艦には2基。
ヘリだって3機も積めちゃう(後ろに1機いる)。
他の艦では鉄になってる士官室のドアも、『ひえい』では木。
しかもすごい立派な表示……。
砲撃訓練用の曳航標的。
「当たっちゃったらどうするんですか?」と聞いたら「当たっちゃったらもったいないけどしょうがないですね」だって。
こっちは『さざなみ』の艦長室内部図。艦長室のドアの横に貼ってあった。
なぜトイレをわざわざ「ウオッシュレット」と表示してあるのかは分からない。
『しらせ』と小さいお友達用の『やえしお』。
そういえば『さざなみ』で乗員相手に「え~もう『しらせ』自衛艦旗返納しちゃったんですか~。返納式を2日にしてくれれば~」とか変な駄々こねてる女がいた。
今日もいた『ちびしま』。
なんか見るたびに装備が充実していってる気がする。
水中処分隊の展示。
実は水曜日に同じ場所で何かやってるのを見て不思議に思ったんだが、これの練習だったんだな。
基地の隣のダイエーから撮影したヘリの降下訓練。
ダイバーを降ろしてまた引き上げている。
もーとにかく暑いし人は多いしでいやになって早々に出てしまった。
ちゃんと楽しもうと思ったら、もっと早く来て並ぶぐらいの根性がないと駄目かもしれない……。
○おまけ
『さざなみ』のマスコット。その名もさざなみ太郎。
なんでも国産1号艦だから元ネタを金太郎にしたらしい。ってなんで?
しかもこんなものまでできている……。
しらせ終了の日
多分あんまり、というか一般的にはほぼ100%見る機会がない、自衛隊の艦の退役式(正確には自衛艦旗返納行事)。
行事を行う艦は『しらせ』。
人間様は午前半休。
今日は割とからっとしていたので、日陰に入れば風が通ってかなり涼しい。
問題は、そもそも日陰がないということだったりするのだが。
ここからが返納式。
音楽隊が演奏する『君が代』に合わせて自衛艦旗が降ろされ、たたまれて艦内に運ばれる。
乗員が全員降りて岸壁に並ぶ。みんないちばんいい礼装。
最後に艦長が退艦。
さっき降ろした自衛艦旗を、艦長から横須賀基地の総監に返納。
このあと総監からねぎらいの訓辞があった。
かつて『しらせ』に搭載されていたS-61Aが名残を惜しみに飛んできて、『しらせ』のまわりを2周ほど回る。
地上では皆さん帽振れをしている。
これで行事は終了。降りた乗員はもう艦には戻らず、無人になった『しらせ』だけが残される。
この「艦から乗員が誰もいなくなる」というのが、本当の意味での艦の終了を意味するそうな。
ここから先は『しらせ』もモノ扱い。もう自力で動くことはなく、移動が必要になれば曳航されるだけになる。
で、そんな『しらせ』の隣で日常業務を行っている護衛艦の皆さん。
左から『さざなみ』『いなづま』『ひえい』
左から『あすか』『むらさめ』『はるさめ』
式は時間にして15分程。みんな礼装に身を包んでやたら形式張っているのだが、終わるとあっという間に何事もなかったかのようにみんな去っていってしまう。
まあいろいろ仕事もあって忙しいんだろうが、このへんの割り切りの良さというか切り替えの早さというのも伝統なんだろうか?
富士の砲声
陸上自衛隊富士駐屯地の開設54周年記念行事(毎年やってるっぽい)に行ってきた。
しかもかの読売ツアーで。
……いや、最近あっちでもこっちでも見るから、一体どんなものなのかいちどスネークしてみようと思った次第。
で結論といえば、よっぽど予算をケチりたいか計画を立てるのがめんどくさいか以外は自力で行ったほうがいい。
余計な提携販売店にいちいち立ち寄らせられるのはともかく、現地での時間が自由にならないのは致命的。
戦車の体験搭乗で2時間近く待った挙げ句、集合時間が来てしまって順番直前で断念するというのは、なかなか腹立たしいものがある。
そんなわけで、今日はハイライトの54周年記念式典とその後のアトラクションしか見れなかったのであった。
式典を見るのは演習場。まるでローカルな野球場の外野席のようになっているこの斜面とその上が閲覧場所。
本来斜面は地元の皆さん専用だったようだが、行った時には「入っちゃっていいですよ」状態だったので遠慮なく入らせてもらった。
実は常に踏ん張っていないと下にずり落ちていってしまうような場所で、人間様も足がつった上に弁当を転がして食べれなくしてしまったというのは内緒。
まあそんな環境だったせいか割とすいてて良かったんだけどね。
なんか国会議員さんとか防衛関係の偉い人とかのお話を整列で拝聴する隊員の皆さん。
さらにこの後には市の偉い人のお話とか、祝電送付者の読み上げとか延々ある。
今日は曇りで涼しかったから良かったが、炎天下だったらどうなっていたことか。
1時間ぐらいこれが続いてようやく終了。車両パレードに移るべくわらわらと走っていって乗り込む隊員の皆さん。
左:エンジン始動。ものすごい排気煙。
右:一斉にライトを点灯してパレード開始。ちなみに手前は招待者席。
左:多分指揮車だと思う。
右:これは分かる。ジープ。
下:観客の前を走ってそのまま退場。
並んでる場所から出た車両は、演習場の左端で一旦待機した後、正面の来賓席と招待者席(とその後ろの閲覧者席)の前を横切って右手に出ていく。
次々と来る車両。もうなんだかさっぱり分からない。
バイクが偵察中隊だろうというのぐらいは何とか見当つくのだが。
左:来賓席の前ではこうやって敬礼。
右:砂埃を蹴立てて去っていく戦車隊。
いろいろ来てます。
音楽隊がBGMを生演奏。指揮のしかたが独特で面白かった。
その後ろで次々とパレードのために車両が出ていく。
左:さすがにこれは分かる救護車。
右:砲車……? とりあえず乗っている隊員さんと比べると巨大さ加減が分かる。
これは何?! と思ったら戦車橋、つまり自走式の橋だって。
左:自走砲らしい。戦車とどこが違うかは詳しい人に聞いてください。
右:去ってゆく人々。なんかお尻ばっかり写してる気がしてきた。
左:ペガサスの部隊マーク。第4中隊らしい。
右:彗星? 流星? の尾が「3」の文字になってるオシャレな第3中隊。でも体験搭乗の時この中隊の戦車だけいきなりエンストしていた。
ここでパレードは終了。しばらく音楽隊の演奏を聞いた後で、訓練展示が行われる。
敵に対する上空からの偵察→足止め→地上からの偵察→砲による砲撃→戦車による肉薄→歩兵突入を分かりやすくやってくれる。
戦闘ヘリ(左)が対地攻撃を行って敵の頭を押さえている間に、左のヘリから偵察隊がロープで降下。
この人たちはこの後走って奥の草むらに消えていった。
左:バイクによる強行偵察(多分)。バイクを盾にして銃を撃っている。
右:ひととおり偵察が終わるとバイクは引き返し、入れ違いに車両(なんだっけ……)がやってくる。
下:砲撃。
戦闘ヘリ再び登場。上空を警戒している間に砲車部隊が入ってきた。
左:おもむろに砲身に仰角をかける。「先生、お願いします!」「どぉーれ」みたいな感じでかなり恐い。
中:発射準備完了。
右:空砲を一斉に発射。事前に耳を押さえてくださいとアナウンスが何度もあったが、確かに、すぐ近くで打ち上げ花火が炸裂したみたいだった。
着弾……したつもりの発煙筒。そばにいるのは「敵」役の車両。
左:何回かの砲撃の後、戦車がつっこんでくる。
右:斉射(でも1台だけ遅れてた)。これもものすごい音。
下:負けじと「敵」も反撃している。
左:次から次へと乱入してきてもう何が何やら。
右:戦車に守られて兵員輸送車が突入する。
下:車から降りた隊員が散開しながら射撃。
やがて3機のヘリが発煙筒を落として戦闘終了。お疲れ様。
結局、見れたのはこれだけで、後は戦車の体験搭乗で無駄にしてしまったのだが、ちゃんとストーリー仕立てになってるのが分かりやすくて面白かった。海自の展示ではこうはいかないからなー。
○陸自でもあったおまけ。
展示の合間に音楽隊の後ろで黙々と水を撒く散水車。3台いた。
タグボートもそうだが、こういう地味に働く姿って個人的に好き。
なぜか販売されているカブトやクワガタ。
ヘラクレスオオカブトとかいきなりいる所を見ると、そのへんで隊員さんが取ってきたものとも思えないし……。