お船のパンフ集

 いろんな一般公開とかに行っていたらいつの間にかパンフがたまって変なコレクションが出来たので、こんなページを作ってみた。
海上自衛隊パンフレット集
 実はこの手の見学者用パンフは戦前の海軍の時代からあって、人間様も女学校時代に『長門』を見に行ったという祖母にあげるためにコピーをさせてもらったことがある。
 さてここで問題です。
 この中に1隻だけ、人間様が実際には乗っていない艦がありますが、それはどれでしょう。

最後の航海

 砕氷艦『しらせ』の体験航海に行ってきた。
 晴海埠頭から横須賀まで約4時間。これが『しらせ』の現役艦としての最後の航海になるとのこと。
 ……もちろん有休を取りましたとも。

『しらせ』から見るお台場。
 写真からは分からないが、実はこの時は土砂降りに近い大変な状態。

 出港直前にようやく雨があがってきた。
 これは『しらせ』の格納庫。中にS-61Aヘリが2機入っている。

 格納庫の中のS-61A。
 今日はここから館山の航空隊基地まで文字どおり飛んで帰るイベントがある。

 タグボートに引っ張ってもらう準備。
 雨の中ご苦労様です。

 極寒の地で活動する『しらせ』は、ボートにも覆いがついている。
 ……覆いなどという生易しいものではないような気もする。

 ベイブリッジ。

 裏側。

『しらせ』が通過。
 どこだかの国の軍艦は、高さがありぎてここをくぐれずに晴海に入港できなかったんだとか。

『しらせ』を先導するタグボート。

 見張りの皆さん。
 このあたりは結構航行の規定が厳しいようで、こうやって艦首に見張りが立つ他、艦橋には水先案内人が乗り込んで指示を出している。
 見たかったのだが、人がすごくて入れなかった。

 羽田空港脇を通過。
 ジェット機がひっきりなしに離陸と着陸を繰り返していて、過密っぷりが良く分かる。

『しらせ』の上を通過していく離陸直後の飛行機の裏側(雲越し)。
 この時には雨は完全にやんで、空も少し明るくなっていた。

 飛行機を見ていたら、先導していたタグボートがたたたっと戻ってきたかと思うとくるりと回って『しらせ』に横付けしてハシゴをかけた。
 何をするのかと思っていたら、役目を終えた水先案内人(なんかものすごく普通の感じのおじさんかおじいちゃん)がひょいっと乗り移り、あっという間に去っていった。
 ちなみにこの間ずっと『しらせ』は航行中。タグボートはその『しらせ』にぴたりと相対速度を合わせながらこれだけの動きをしていたことになる。
 ……タグすげー。

 艦内理容室。その名も『恐怖の理髪屋 タイガーカットハウスしらせ本店』
 隊員と観測員は無料らしい。ということは乗員は有料になるのだろうか?

 観測員の居室。護衛艦に比べるとかなり広く、木が使われているので落ち着いた印象。
 ちなみに今日は授乳室になっていた。

 これも護衛艦よりはゆったりしている通路。
 ただ、どの通路もみんなこんな調子なので、慣れないと自分がどこにいるのか全く分からない。
 実は艦内で迷って同じ所をぐるぐる回ったりしていたというのは内緒。

 離陸に備えてS-61Aを出す。護衛艦だとレールがあって自動的に出てくるそうだが、『しらせ』は古いので人力。
 でも割とみんな軽そうに押しているっぽい。

 整列して最終確認。

 畳んでいたローターを広げる。
 ヘリが古いのでこれも人力……ではなく、自動で開いている間1対だけ垂れた羽を支えているらしい。


 ローターが回転開始。最終点検の後、足元を止めていたチェーンがはずされて離陸。
 その場で方向転換すると乗員が手を振りながら飛んでいってしまった。
 ……でもこの後しばらくまわりを飛び回っていたんだけどね。
 ちなみに、この時雨がまた激しくなり、人間様はびしょ濡れの状態。
 まあおかげで良い見物ポジションを確保できたので、あまり文句も言えない。

 入港する『しらせ』に場所を譲るために出港していく『きりしま』。艦橋からの撮影。
 ちなみにこの少し前に『あたご』も出ていっている。

 入港。

 乗員が並んでお見送り。
 皆さんもお疲れ様でした。

 見納めに『しらせ』の正面顔。
 やはり「最後」というのがあるのか、今回はマスコミの取材カメラが割と目立った。
 あと、各地方連絡部のご招待と思われる老人や団塊夫婦がやたらと多かったのだが、あの人たちはどういう基準でご招待されているのだろう? 元自衛官とも思えないし……。
○おまけ

『しらせ』の艦内には実はため池があるらしい。
 ここまで大切にされていたバクちゃんだが、今後どういう運命をたどるのだろうか。