未練

 ブロッサム、通称ちびころのお豆タイム。

「おいしー」
 水にふやかしてざっと砕いた豆を専用容器(アヲハタチキンレバーペーストの空き瓶)に入れてやっている。
 すると、小さいものはその場でついばんでしまうのだが、大きくて一口で食べれないものは、こうやって水入れのフタの上に持っていってテーブル代わりにしながら食べている。
 一応考えることは考えているらしい。
 で、1時間ぐらいたつともう見向きもしなくなるので片付けるのだが、片付けた後でひょいとカゴを見ると、未練がましくそこらにこぼれた食べ散らかしのカスをせせくっている奴がいる。
 ……それは何かのいやがらせか?

上から目線

 物置代わりのロフトベッドの上から人間様を見おろしてちょっと偉そう。
 というか鳥社会では位置がそのまま立場になるので、この時のブロッサム、通称ちびころは名実共に人間様より上位にいるのである。
 ……まあ、この時に限ったことじゃないけどさ。

「ふふん」
 そういえばお前、子供の頃もそこが好きでやたら居座ってたんだが、覚えてるか?

もっと食べたい

 時々行く近所のラーメン屋。
 ゆで卵とチャーハンに烏骨鶏の卵を使っているという宣伝が店内のあちこちに誇らしげに貼られていたのだが、今日行ったらその宣伝が文章そのままでさりげなく名古屋コーチンの卵に変わっていた。
 まあ、食品偽装が最近うるさいからね。
 それはさておき。
 ビビもブロッサム、通称ちびころもヒマワリの種が大好きなのだが、食べ飽きるとやめるブロッサム、通称ちびころと違い、ビビはあればあるだけ際限なく食べてしまう。
 なのでビビを出す時には、ブロッサム、通称ちびころの時のようにヒマワリを容器に入れておやつコーナーに置くのではなく、ある程度をコーナーにばらまいて容器のほうは片付けてしまうことにした。
 すると……
 ばらまいてある分をたべつくした後、まだヒマワリが残っていないかと未練がましく探すビビ。

 うろうろ。

 うろうろ。
 普通なら知らんぷりするようなカスまできれいに食べてくれるので、掃除の手間が減ってちょっと楽。

新しいなわばり

 ブロッサム、通称ちびころの最近のなわばりは熱帯魚の濾過器の上。

 梃子でも動かないという顔をしているが、この直後に人間様につかまれてあっさりカゴに放り込まれてしまった。
 電気コードをかじられたりすると困るので、見つけ次第別の場所に強制移動させているのだが、何しろ一旦こうと決めると何があろうと考えを変えないのがインコという生物である。
 お陰様で今日も、隙あらばなわばりに行こうとするブロッサム、通称ちびころと、それを阻止する人間様との攻防は続いている。

ちょっと高いところ

 ぎっくちゃんが遊び飽きて飛んでいった後の膝掛けに、今度はブロッサム、通称ちびころがなぜかやってきて遊んでいる。
 どうやらこのこんもりした高さが、ちょっぴり高いところマニアの彼女のお気に召したらしい。

 上に乗って満足げ。

 何を見渡す程のものがあるんだか。
 ところで、ネットをうろついていたらこんなことされてるセイキインコを発見(ニシキビセイとはセイキインコの別名)。
 どうやら彼女の並みならぬ危機感知能力の低さは、種全体の特徴だったらしい。
 そういえばブロッサム、通称ちびころも、背中にヒマワリの種とか乗せられても平気な顔してるしな……。

およちゃん専用キリム

 ブロッサム、通称ちびころに似合うキリムを、売ってる人に見立ててもらった。
 なんかどんどん深みにはまっている気がするが、まあ考えないことにしよう。
 ちなみに、このキリムは安かった。

 緑色の羽を引き立て、同時に翼や頭の赤い部分にしっくりなじむ茜色のキリム。

 早速ヒマワリの種で上におびきよせて撮ってみる。
 初めて見る物なのでちょっとびくびく。

 慣れてきたのでポージングしてみる。
「どう?」
 とりあえずお約束だが、乗っても3倍速く動ける訳ではないので念のため。