あなただけが頼り

 ヒマワリをたらふく食べて、そろそろテーブルの上のカゴに帰りたいと人間様のところへやってきたビビ。
 いつもならここで手に乗せて上げてやるのだが、わざと無視してみたら大変困った模様。

 ぴ、ぴ、と小さな声で鳴きながらうろうろ、おろおろしては、人間様のスカートを引っ張ったりしている。

 手を出したら安心したように飛び乗ってきた。
 でも、テーブルまで運んでやるとあとは知らん顔。

誰?

 生まれてからまだ2年がたたないビビ。
 世の中はまだまだ不思議でいっぱい。

 鏡に映る何かに興味津々。
 でもそれが自分の姿だとは気付いていない模様。

 見る位置を変えてみる。

 違う場所からのぞいてみる。
 とりあえず、探求心は旺盛らしい。

気付かなかった存在

 歴史教科書の沖縄についての記述を見直すよう政府が検討しているという話だが、それは教育への国家権力の介入と言わんのか?
 というか、一部勢力が気に入らなければ「その気持ちに配慮して」事実の検証もせず記述を変更してあげますってやりかたは、ものすごくまずい前例を残すことになると思うんだが……誰もそれに気付いていないのか、気付いているが今さえよければいいのか。
 ある意味、誰かの都合によって、中立であるべき物事が平然と偏って書き換えられるって、戦前に似てきたと思う。
 それはさておき。
 我が家のパソコンは無理矢理小型化して狭い場所につっこんだ結果、冷却能力にちと問題があるので、夏場は上から小型扇風機で風を送りつつ動かしている。
 普段回しっぱなしにしているその扇風機をたまたま止めたら、下にいたビビが上を見上げてまあびびることびびること。

 びくびく。
 お前、今初めて扇風機の存在に気付いたんだな……。

目の敵

 相変わらずティッシュ嫌いなブロッサム、通称ちびころ。
 フンを拭こうとしただけでこの騒ぎ。

「なんで来るのよ!」
 しかも、生意気にティッシュとそれ以外の紙をちゃんと見分けているらしく、たとえばティッシュに手が届かなくてそのへんに落ちてたレシートなどで拭き取りを代用しても、別に何も言わない。
 不憫だなあ、ティッシュよ。

信じてるから

 ブロッサム、通称ちびころのおやつコーナーは、人間様のチェストのすぐ前にある。
 まあインコが出ている時にまず開ける用はないのだが、たまーにそういう必要が出てくる訳で。

 どうせ言ったって聞きやしないので、そのまま開けることにする。

 ここまで平然と居続けられるとさすがに憎たらしい。
 いつも思うのだが、信頼となめられるって実は紙一重なのではないだろうか?