目覚まし時計にちょっかいを出すブロッサム、通称ちびころ。
上の部分に自分の顔が歪んで映るのが不思議で仕方ないらしい。
もう背中が興味津々。
……1年以上前からそのへんに置いてあるのに、今頃になって気付くあたりがやっぱり鳥。
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征服欲
だからそういう角度で写るのは、かわいくないからやめてくれないかな。
「なによ」
最近のブロッサム、通称ちびころは、一旦外に出るとなかなか入りたがらない。
頭を掻いてやろうと指をだしても、つかまえられると思うのかとことこと逃げていってしまう。
そして人間様の手の届かないところからじっと見つめていたりする。
かといって放っておくと、別に何をするでもなく、漠然と羽づくろいをしたりふくらんで半分寝ながらたたずんでいたりするだけである。
そんな時には人間様が床に寝転がると、待ってましたとばかりにブロッサム、通称ちびころは駆け寄ってきて、身体の上によじのぼる。
そして一旦よじのぼると、もうその後は人間様に触られようが掴まれようがそのままカゴに入れられようが、平気な顔をしている。
つまり、外に出た以上いちどは人間様の上に登らないと、カゴに戻りたくないらしい。
……なんでそう、困った習慣ばかりつくんだお前は。
甘いもの!
おやつコーナーで山盛りのヒマワリをついばむブロッサム、通称ちびころを、カゴの中からヒューストンがうらやましそうに眺めている。
じゃあヒューストンには半生マンゴーでもあげようかと、ヒマワリに夢中のブロッサム、通称ちびころは放っておいてヒューストンのカゴの前に行き、手に持ったマンゴーの容器の蓋を開けた。
その瞬間、後ろで羽音がしたかと思うとブロッサム、通称ちびころが人間様の肩に飛びついてきて、マンゴーの容器のほうを熱心に覗き込み始めた。
いいからお前はヒマワリを食べてなさい!