むしられマメ

 会社の近くにペットショップを見つけたので行ってみたら、セキセイやコザクラと一緒にされて羽をむしられまくっていたマメルリハ。
 なぜか今、その子は我が家にいる。

 背中から胸から、見境なくむしられている。
 写真だと分からないが、くちばしも脚も傷だらけ。
 ショップではびくびくおどおどしていたのでビビリと名付けるつもりでいたのだが、家に来たらなんか様子がちょっと違う。
 普通にさえずったり金網に張り付いてお愛想をしたり、差し出してやったヒマワリの種を食おうとしたりしている。
 これにビビリとつけるのはちょっとふさわしくない気がしたので、ただいま再考中。

 わざわざ変なポーズでカメラを見つめなくてもいいと思うのだが。
 ……とりあえず、割と面白い奴かもしれない。

気持ちだけ

 ブロッサム、通称ちびころにヒマワリの殻を剥いてあげた。
 あんまりおいしくなさそうだと思いながら渡すと、ブロッサム、通称ちびころは首を伸ばしてためらいなく受け取り、きびすを返してたたたっと遠くに走っていった。
 そして、渡した種をぽいと放り出すと、また走って戻ってきた。
 ……そうか、気持ちだけ受け取ってくれたんだな。

札付きインコ

 ふと下を見ると、人間様が座っているクッションの下で、気付いてもらえるのを待っている人がいる。

 勝手に上がってこないのは感心だが、わざわざラベルの前にいるのには何か意味があるのか?
 実はこのピンクのクッション、中にパウダービーズが入っているのだが、このビーズが細かすぎて、インコが布を噛んで穴を開けると、そこからぽろぽろこぼれてしまう。
 なので購入後1年以上も使えない状態が続いていたのだが、この度、ようやく奴らが飽きてちょっかいを出さなくなったので、めでたく使用開始と相成った。
 いや、長かったね。

足が痛い日

 今日も痛そうなブロッサム、通称ちびころ。
 止まり木にとまっているのがつらいのか、しょっちゅう床に降りては深爪のほうの足を上げてうずくまっている。

 首をのばせばすぐエサ入れなので、楽です。
 でも、人間様が背を向けていると、なぜかぷちぷち広告をシュレッドしたり、チリチリ鈴で遊んだりする音が良く聞こえてくる。
 そして、こんな時でも外に出たがるので、出してやると割と平気な顔でヒマワリの種をむさぼっている。
 挙げ句の果てに、例によってぎっくちゃんを追い回したりしている。
 ……本当に痛いのか? お前。