深爪

 セーターの上を歩くブロッサム、通称ちびころが、引っかかって転び転びしているので、つかまえて足の爪を切ってやった。
 ところが、良く確かめないで切ったら、深爪になってしまって大出血。

 止まり木血だらけ。

「痛い……」
 ごめんよ、ごめんよ。

年寄りのなんとか

 はえてきた。

 実はブロッサム、通称ちびころは、歳を取るにつれて少しずつしっぽが細くなってきている。
 昔はブロードテイルの名前のとおり、歩くのに邪魔になるほど太い立派なしっぽだったのだが、今はその頃の太さの2/3ぐらい。
 特にこの2~3年で急に細くなってきたのが、何となく年齢を感じさせたりする。
 いい歳こいて、ぎっくちゃんから喧嘩を買っては本気でどつきまわすのはそろそろやめたほうがいいと思う。

新・なわばり宣言

 全く羽づくろいになっておりませんがな。

「?」
 最近、なわばりをパソコンデスクからテーブルに変えたらしいブロッサム、通称ちびころ。
 何が楽しいのか分からんが、てとてと、てとてと足音を立てながら、ひとりで楽しげに歩き回っている。
 でもって、人間様がうっかりテーブルに手を乗せると、すぐさま寄ってきて当然のように頭を下げて待っている。

「……掻いてくれるんでしょ?」
 ……最近思うのだが、どうもしつけを間違えただろうか?

寒中水浴

 この寒いのに……。

 肩に乗せたまま台所へ行ったら、流しの洗い桶に水が張ってあるのを見て、急に水浴びがしたくなったらしいブロッサム、通称ちびころ。
 あの水の所に行かせろとさかんに催促するので、仕方なく水浴びをさせてやった。
 別に水浴びしたってきれいになる訳でもないのにさ。

魔空間へのいざない

 水槽の裏側に興味津々のご様子。

 まあ、飛び出して干物と化した熱帯魚が1匹ぐらい横たわっていても不思議ではない。
 実はこのすき間、深さは水槽とその下のチェスト合わせて1メートル20センチほど。
 幅はわずか4センチほどしかないので、落ちても羽ばたいて飛び上がることはまず不可能。
 さらに、両側が家具で完全にふさがれているという、人間様にも絶対に助けられない魔の空間。
 しかし、所詮鳥なので、そんなことは全く分かっていないのだった。

「うわぁ……」
 だから危ないってばよ。

人気者のあいつ

 なんだか妙に鳥どもに人気のマグカップ。
 ぎっくちゃんはすでに自分の物認定していて、出てくると愛の告白をしながらまわりを回ったりしているのだが、ブロッサム、通称ちびころもやたらとそばに行きたがる。

 でも、カメラを向けたら遠ざかってしまった。
 何がそんなに魅力的なのか、人間様にはいまいち分からない。
 ちなみに、今日の中身はウーロン茶。