最近、人間様がパソコンを使い始めるとやってきては、タブやESCを押すついでに掻いてもらおうとキーに頭を乗せて待っているブロッサム、通称ちびころ。
　しょうがないのでひとしきり相手をしてやる。

　うっとり。

　まだうっとり。

「…………？」
　そうそういつまでもつきあっていられるかい。

　なんかペ・ヨンジュンがついたチラシが気になるらしく、ずっとそばを離れようとしないブロッサム、通称ちびころ。

「……？」

「…………」
　別にペが好きなわけではなくて、囓りやすい紙質かどうか見極めようとしているだけ。

　楽しくティッシュ箱を囓っている所を邪魔したら、ガンつけされてしまいました。

「……なんか用？」
　……いえ、何でもありません。

　ブロッサム、通称ちびころとぎっくちゃんを出していたら、急にお腹が痛くなった。
　2羽の様子を見てみると、ブロッサム、通称ちびころはおやつコーナーでヒマワリの種に夢中、ぎっくちゃんは開けっ放しの自分のカゴの出入り口から中に入ってこれまたエサを夢中で食べている。
　この分なら少し席をはずしても大丈夫だろうと席を立ったのだが、部屋を出たところで突然後ろから聞こえてきたのは「ぴーっぴーっ」というブロッサム、通称ちびころのすがるような声。
　振り向くと、たった今までヒマワリをむさぼっていたはずのブロッサム、通称ちびころが、必死の顔で後を追ってきていた。
　……普段知らんぷりしてるくせに、なんでこういう時だけ来るんだよ！

　そろそろ寝ようと思っています。

　むくむく。
　本当はもっとまんまるだったのだが、カメラを向けたら警戒して少ししぼんでしまった。

　コリドラスの卵を観察している人間様を観察しているブロッサム、通称ちびころ。

　じっとり。
　観察するのはいいとしても、あからさまに何か言いたそうなポーズをわざわざ取るのはやめてくれないかな。

　なんだか妙に横を気にしてると思ったら……。

　あっ！
　そういえば、ぎっくちゃんの姿が部屋のどこにも見あたらなかった。

　飼われてる鳥だし甘やかされているので危険に対する警戒心がないのは仕方ないのだが、気になる物があると後先考えずに頭をつっこんでみる癖はどうにかならんもんかと思う。

「うわぁ……」
　そのうち変なところにはまって出られなくなっても知らんぞ。

　ブロッサム、通称ちびころはぎっくちゃんに大変強い対抗心を持っているので、ぎっくちゃんが行った所には必ず自分も行きたがる。

　ぎっくちゃんがカーディガンもぐりをしていたのを見て同じ場所に来たくなったブロッサム、通称ちびころ。

　自分ももぐり遊びをしてみる。
　何かがかなり違うような気がするんですが。

　昨日は会社で取引先の担当が大ポカしでかしまして、家に帰ったら12時でした。

　うっとり。
　……実は後ろでぎっくちゃんが必死になってぴよぷよ威嚇しているのだが、ブロッサム、通称ちびころは知らんぷり。
　少しは相手してやれよ。