たかいところ 2

 すいません、かなり苦しい姿勢で撮った写真なのでピンぼけてます。

 微妙に高いところが好きなブロッサム、通称ちびころは、人間様が寝転がると即やってきて上に登る。
 そしてご機嫌で「およ」「およ」とつぶやきながら、意味もなく背中を駆け回ったり羽づくろいをしたり一緒になって昼寝したりしている。
 たまにベルカが自分も登りたくて近寄ってくると、ものすごい勢いで威嚇して追い払っている。
 要するに、ブロッサム、通称ちびころ的には人間様も自分のなわばりらしい。
 まあ、寝てる間に部屋の中をいたずらされるよりいいんだけどね。
 フンするなよ。

 枇杷の季節が終わったので、ブロッサム、通称ちびころに今度は桃をやってみた。
 あんまり甘くない桃だったせいか、1口食べた後はそれほど興味を示さなかったので、じゃあいいかとばかりに残りを人間様が全部平らげてしまった。
 が、食べ終わってふと気付くと、カゴの中で右往左往しながら懸命に桃を催促しているブロッサム、通称ちびころがいたのだった。
 ……ごめんよ、お詫びに掻いてあげるからね。

爪切り

 そういえば、ブロッサム、通称ちびころの爪を切るために、ヒューストンのついでに病院送りにしたのであった。
 インコの爪くらい自分で切れと言われれば確かにそのとおりなのだが、彼女の場合、昔の怪我の後遺症で爪が巻いてはえるようになってしまい、人間様の手に負えないという事情もある。
 でもニッパーを使えば簡単に切れるというのが行って分かったので、今度からトライする予定。
 ちなみに、診察室で緊張しきって目ばかり大きくなっているブロッサム、通称ちびころの顔を見て、先生が思わず失笑していたのはここだけの秘密。

待ってる

 金網越しにブロッサム、通称ちびころの頭を掻いてやりながら1枚。

 掻くのをやめて、上のカゴにいるぎっくちゃんを1枚。

 そして下を見ると、そのままの姿でもういちど掻いてくれるのをじっと待つブロッサム、通称ちびころが……

 ……しょーがないなあ。

つつかれる

 カメラが気になるあまり、人間様につつかれても気付かないブロッサム、通称ちびころ。

 ぷに。

 ぷに。

 ぷに。
 やはり微妙な手ぶれが気になるなー。
 シャッター速度を速くすると暗くて写らなくなるし、フラッシュは鳥がびっくりするので使えないし……せめてもうちょっと光量の弱いフラッシュはないものか。

枇杷、枇杷!

 むやみやたらと真剣な表情で枇杷を食べるブロッサム、通称ちびころ。

 ちょっと離してみると、必死で舌をのばしてレロレロやっている。

 ところで、ブロッサム通称ちびころも、甘くない枇杷より甘い枇杷を好むようである。
 なんかあまり嬉しそうな食べ方じゃないな、と思って人間様が食べてみると(何だかんだ言いながらも自分が食べるより先にやっている)、他のものより甘味が薄かったりする。
 一応インコも基本的な味覚、というか味覚的な刺激は分かるらしいというのは経験値的に知ってはいるが、そんな微妙な部分まで区別できるとなるとちょっと驚き。

枇杷

 ブロッサム、通称ちびころの最近のマイブームは枇杷。
 いちど試しにやってみたらすっかり気に入ったようで、人間様が食べ始めると吹っ飛んできてカゴにはりつき、「ちょうだい、ちょうだい」とねだり始める。
 ところが困ったことに、人間様も実は枇杷が大好物なのだ。できることなら鳥になどやらずに自分ひとりで全て食べたいのだ。
 でも、懸命に訴えているブロッサム通称ちびころの目を見ていると、彼女の期待を裏切るのも忍びない気がして、結局心の中で涙を流しながら食べたがるだけやってしまう。
 ……またおいしそうに食べるんだな。これが。

ちょうだい

 人間様の手から殻をむいたヒマワリの種を受け取るブロッサム、通称ちびころ。
 意外と動きが速いので、何度やってもぶれてしまう。

 ヒューストンなどにとっては、このヒマワリの殻むきというのは結構楽しいことらしく、中身を食べてしまった後もしばらくの間残った殻を割って遊んでいる。
 が、ブロッサム、通称ちびころははっきりいって殻をむくのがめんどくさいらしい。足元にたくさん種がある時でも、殻をむいたのを出してやると喜んで受け取って食べている。
 最初はそれでも足元の種ともらった種とを交互に食べているのだが、気がつくといつの間にかそばに寄ってきて、人間様が殻をむくのをちゃっかり待っていたりする。
 そのくせ、もらった種がたまたま虫食いだったりすると、ぽいと放り出して去っていったりする。