この気持ちに気付いて

 例によってカーテンレールに飛んできたぎっくちゃんをわざと無視して、カゴの中のビビをかまうことしばし。
 振り返ってみると……。

 無言のまま身じろぎもせずのぞきこんでいるぎっくちゃんと目が合った。
 ずっとこうやって見ていたらしい。
 ブロッサム、通称ちびころだったらまず確実に飛んできて邪魔をするのだが、ぎっくちゃんはいつもこうやって黙ってじっとりと眺めているだけである。
 いじらしいと言えばいじらしいが、1歩間違えばただの変質者だからな。

舌使い

 どうもインコはくちばしが届かない時は、舌の先にくっつけるかひっかけるかして引き寄せようとするらしい。

「桃~~~~~!」
 ブロッサム、通称ちびころ以外のインコでも何度か試してみたが、みんな同じことをする。
 どうもこれがインコ一般の習性っぽい。
 確かに、他の種類の鳥にくらべて分厚くて人の真似ができるぐらい器用な舌をしてるんだから、こういう使いかたをするのも道理かもしれない。
 というか、どう見ても鳥の顔じゃないような気がするこれ。

甘えたい日

 今日は妙に甘えてくるブロッサム、通称ちびころ。
 やっぱり人間様がいないのは寂しかったらしい。

 暇さえあればこうやって貼りついて頭を掻いてくれるのを待っている。

 しょーがないのでしばらく掻いてやるのだが……

 やめてもずっとそのままの格好で待ち続けている。
 普段からそれぐらいいじらしければいいのに。

天敵が来た!

 もぐりオモチャで幸せに遊んでいたら、ブロッサム、通称ちびころが急に床からテーブルに上がってきたのでびっくりしたぎっくちゃん。
 一生懸命威嚇しながら後ずさっていったらオモチャからお尻が出てしまい、進むも退くもできなくなってそのまま硬直している。

 多分、ここを出たら攻撃されるとでも思っているらしい。
 写真だと分かりにくいが、ぎっくちゃんの背中にはものすごい緊張感が漂っている。
 しばらくこの状態が続いていたが、ブロッサム、通称ちびころが無視していたら、ゆっくりとオモチャの外に出てきてそのまま一目散に自分のカゴに逃げていってしまった。
 テーブルにブロッサム、通称ちびころがいる時には平気で飛んでいってケンカ売るくせに……。

ボスの自覚

 昨夜の東北地震は我が家も結構揺れた。
 震源から遠かったせいか、ユサユサと来るのではなくゆらゆらと大きな横揺れがいつまでも続くいわゆる長周期の揺れという奴だったのだが、これが逆に鳥どもの不安を煽ったらしく、普段けろりとしている4羽が地震の間中揃って硬直。
 が、そんな中でも最年長で自分こそが一家(人間様含む)のボスのつもりでいるブロッサム、通称ちびころは「あぶないってみんなに教えなきゃ!」とでも思ったらしい。硬直しながらも突然甲高い警戒音で鳴き始め、揺れが終わるまで一生懸命続けていた。
 がんばったんだね。

ほしがりやさん

 最近、良くコンビニの味つきゆで卵が食べたくなる。
 で今日も買ってきて殻を剥いていたら、何か勘違いをしちゃったらしいブロッサム、通称ちびころが、一生懸命それくれコールをし始めた。

「それおいしいものでしょ? くれるんでしょ?」
 なんでもほしがるんじゃありません!

なにか乗ってる

 ブロッサム、通称ちびころにいじわるしてティッシュをかぶせてみた。

「…………」
 ちょっと迷惑そう。
 でも迷惑そうなだけ。

「……いい加減取ってよ」
 まあ、手を乗せられても平気なこの鳥がティッシュごときで動じる訳もなかったな。

およちゃん撮り比べ

 今日はブロッサム、通称ちびころを撮り比べ。
 どれもフラッシュを使わず、絞りとISO感度だけを頼りに撮影。
 加工は縮小以外一切なし。

 これがNIKONのD60。

 これはその後に買ったFUJIFILM F100fd。
 実はフンをしている最中の恥ずかしい写真というのは内緒。

 これもその後に買ったRICOH R8。
 ……いいんです、タガがはずれてることは充分自覚してるんです。
 うーむ、こうやってみるとF100fdのかわいそうさ加減が目に付くな。
 R8は暗いことは暗いが、Photoshopで自動修正かけるとD60より若干粗めで青ころびする程度の画質になるし。

人恋しい

 今日に限ってヒマワリもそこそこに、人間様のスカートに貼りつきに来たブロッサム、通称ちびころ。
 ここ1~2ヶ月、もっぱらひとり遊びばかりで人間様のそばには来なかったのに、いきなりどうしたことか。

「あのね、かまって」
 まあ、呼んでも知らんぷりされるよりはいいけどね。