おだやかな顔でティッシュ遊び。
後ろのテレビにはNHKのアナウンサー。
「なあに?」
インコのティッシュの囓りかたにも、片端から噛みちぎっていくのと、噛んでもそもそ丸めていくのと2種類ある。
ヒューストンは噛んで丸めるタイプ。
遊んだ後のティッシュを見ると、こよりみたいになっている。
まあ、人それぞれだね。
「鳥ども」カテゴリーアーカイブ
自衛隊船祭り当選
じゃーん。
29日の本番ですよ。
安倍総理も一緒ですよ(いや違う)。
指定されたのは潜水艦救難艦『ちはや』。
わーい、珍しい艦だー。
……あれ? 同行者に妹を入れておいたはずなのに、乗艦者がひとりだけしか記載されてないんですが。
リアル海軍の中の人の思い出
陽気のせいか、鳥どもがネタになることをやってくれない。
テーブルの上を夢中で駆け回っていたぎっくちゃんが、すべってこけたぐらい。
……いや平和でいいんだけどね、このほうが。
というわけで、軍系ネタでも書くか。
そーいえば、回天で思い出したが、人間様が子供の頃書道を習っていたご近所のおじいちゃんが、海軍の士官だった。
このおじいちゃん、ご近所でも評判の今的に言えば白髪のきれいなイケメン老紳士。足が悪くてステッキをついていたが、背が高くて姿勢がいい上にセンスもなかなかなので、ベレー帽をかぶって散歩をしてる姿なんか遠くからでも目立って、子供心にもこういう人が祖父だったらすてきだと思ったものである。
お稽古の時も優しくて折り目正しく、飽きっぽい人間様にも「半紙1枚書く間だけ集中できればいいから」と言ってくれる。自身の字も癖のない整った「整いすぎて面白みがない」と他の先生から言われるほどきれいな字である。今思えば、多動性ナントカという奴ではないかというほど落ち着きのなかった人間様が、世間並みの根気を持てるようになったのは、きっとこの先生の「半紙1枚分」のおかげではないかと思う。
そんな先生ではあったが、何しろ相手は子供だから海軍の話などそうそうするわけでもなく(人間様も子供の頃から軍人スキーだった訳ではない)、たまーに陛下のお世話をして恩寵の煙草をもらったとかいうネタをぽろりと披露してくれるだけだった。
で、ある時そんな調子でふと口にしたのが、海軍では大尉で、横須賀で「泡が出ない魚雷」の仕事をしていたということ。
先生、それって93式魚雷じゃん!(と当時に思った訳ではない)
……その先生も10年ほど前に亡くなったのだが、4月に防衛研究所へ行った時に、そういえば先生は何をやっていたのかとちょっと調べてみた。
年齢的に、兵学校出はなく特務士官(水兵から叩き上げの士官)だということは分かっていたので、そのへんの士官名簿を引っ張り出してみた。すると、少尉で重巡『鳥海』の掌水雷長(少佐級の水雷長の下で現場に立ち、下士官、兵を掌握する役職)をやった後、中尉で横須賀鎮守府へ転勤、横鎮付でそのまま横須賀工廠に出向になっている。
多分、この時にその「魚雷」の仕事をしていたのだと思うが、なんかこのあたりに海軍工廠で作ってた物といえば、あの『信濃』。その後はいわゆる特殊潜航艇、平たく言うと『海龍』という、回天同様の兵器だったらしい。
……もしかして先生、ものすごく大変な思いをしていたのかもしれない。
日々是恐怖
海の中の出口
例によって、人間様.には見えない何かを警戒しているブロッサム、通称ちびころ。
……もしかして、人間様の頭上を見てないか?
『出口のない海』を見てきた。
いや、なんか普通に面白かった気がいたしますよ。最後は落としどころに困ってお手軽感漂うラストになったのがアレだけど。1ヶ月経ったら死体は腐乱してませんか普通。
折角魔球まで引っ張ったのに、いきなりテンション落ちて、そのへんはちょっとがっくりでした。画竜点睛を欠くを地でいった感じかも。
しかし海老蔵28歳で21~2の大学生はさすがに無理っぽさありましたな。事業服とか学生服とかひとりだけ変に違和感漂ってて笑った。もっとも、海老蔵の演技だったから映画に落ち着きが出たっていうのはあるかもしれないが。
しかし初めて回天の操縦を見たが(って普通見るようなもんじゃないが)、すごいですな。当然っちゃ当然だが全部手動ですよ。
舵は自転車のペダルみたいなのを(チェーンもついてる)手で右とか左とかに回して動かしてるし、操縦はもちろん、出力調整とかも全部人間が頃合いを判断して、手でちまちまとバルブ開け閉め、ハンドル操作をしなくてはならない。でそれをしながらさらに潜望鏡で目標を観測して、距離と方位を計算して当たりにいく。つまりこれは「人間魚雷」なんていう簡単なものじゃなくて、まさに人間をシステムの中枢として組み込んだ新機軸の兵器と言っていい。相当イヤンな新機軸だけど。
そういう部分を素人にも分かるようにある程度描いているのが「魚雷に乗せられて体当たりを強いられた悲惨な人たち」という見方と一線を画していたんじゃないかと思う。
回天で出られなかった(死ねなかった)と泣き、絶望する若者たちの姿は、現代人の目から見ると相当異様なものに移る。だが、それは、我々が現代人だからそう思うのであって、当時の人にとっては自然なものであったろう。そして、それをとやかく言う権利は、現場を知らない我々にはない。
……そういえばこの映画、大和やバルトと違ってひとりで来てるおじいちゃんが結構目立ったんだけど、何だったんかな。
回天同世代の皆さんなのかな。
なくて七癖
最近、くつろいでいる時に金網に片足をかけるという、妙な癖がついたヒューストン。
何見てるの?
鳥にもなくて七癖というか、見てると、あーこいつはこれが癖だなと思うことが時々ある。
たとえば、ヒューストンはこの片足かけ、ブロッサム、通称ちびころが出してもらうと必ず「プッ」とひとことつぶやくのもそうだし、ぎっくちゃんは……別の意味で全身癖だらけなので良く分からんが、多分、テーブルにとまると必ずフンをするのがそうだと思う。
しかも、この癖、人間同様一定ではなくて、気がつくといつの間にか消えたり、新しい癖ができていたりする。
ところで、先週、ヒューストンの病院行きをすっかり忘れていたことに、今日になって気付いた。
あわてて病院に電話をして平謝りして予約の取り直し。
先生ごめんなさい。
代返
ブロッサム、通称ちびころが部屋の中で行方不明。
どこかでいたずらでもしているのか、名前を呼んでも指先で床を叩いて合図しても、うんともすんとも言ってこない。
そのかわりといってはなんだが、ぎっくちゃんが羽づくろいをしながら、くぐもった声で一生懸命「ぴよ」「ぴよ」と返事をし続けてくれている。
……いじらしいのか横着なのか、ちょっと微妙なところ。
ちなみに、ブロッサム通称ちびころは、部屋の隅で何かを一心不乱に覗いていた。
どうやら呼ばれているのに気付いていなかった模様。