お医者さんの日

 今日はヒューストンのついでにビビも健康診断。
 結果は、ビビがマメルリハではまれなほど気が小さくて大人しい、しかも噛まない個体らしいということが判明した。
 確かに、ネットで見るマメルリハはなんかビビとは違うなーとは思っていたのだが……というか、普通のマメルリハって一体どんな凶暴なインコなんだ……。
 ところでヒューストンだが、ゴムのカラーの柔軟性を逆手に取って、どうやら肩口の羽をちまちま抜いているらしく、またしてもカラーの後ろにフェルトで首枷をつけることになった。

「またつけられた……」
 だから、お前が抜くのをやめればはずせるんだってば。

物思い

 最近のぎっくちゃんは、暇さえあればテーブルの隅へ行って、ヒマワリの種に夢中なブロッサム、通称ちびころをひっそりと眺めている。

 ひっそり。
 なんでそんなに背中に哀愁が漂っているのだ。

鳥頭

 丸っこい頭はインコをかわいく見せる特徴のひとつだが、この形は強力なくちばしを支える筋肉によって作られている。
 つまり、頭が丸ければ丸いほど、くちばしの力も強いということになる。
 そこで我が家のインコどもの頭の形を比べてみると……。

 無邪気な顔をしているが噛まれれば流血必至。歩く凶器のヒューストン。

 割り箸1本を3日で齧りつくすビビ。

 ちょっと殻の固いヒマワリの種は食べるのがいやで残すブロッサム、通称ちびころ。

 噛むと言うよりどつく攻撃しかできないぎっくちゃん。
 わざわざ片足になって見なくていいから。
 確かに、鼻から頭頂部までの高さが高いほどくちばしも強力になっていく模様。

鳥なのに猫背

 さて、ぎっくちゃんの平地での立ち方は、他のインコに比べて独特である。

 たたずむぎっくちゃん(多分普通状態)。

 たたずむブロッサ……いや寄ってこなくていいから。
「?」

 遠くに行かせて改めて、たたずむブロッサム、通称ちびころ(普通状態)。
 普通のインコは頭を高く、胸を張って立つのだが、ぎっくちゃんは頭を低くし背を丸めて立つ。
 なんか自然の状態では、こうやって枝とかの陰に隠れるようにして枝伝いに歩き回りながら暮らしているのだろうということ。
 枝葉の間をくぐりながら移動するので、頭を高くするより低くして猫背気味の姿勢でいたほうが都合がいいらしい。
 伝聞調なのは、サザナミインコの野生での生活について、詳しい資料が(少なくとも日本語では)まだないから。
 やっぱり、ゴキブリと変わらないんじゃないかな。

お風呂に入っておでかけ

 水浴びの直後なのに外で遊びたがり、強引に出てきた2羽。
 水振り飛ばしながら飛ぶからいやなんだよね。

 いつも通りお気に入りのプリンタまで飛んだはいいが、濡れたせいで飛翔力が落ち、着地に失敗しかけてドキドキしているぎっくちゃん。
 またインコではない別の生物と化している。

 こちらは人間様の膝に登ってきたら、電気膝掛けで暖かくてそのまま眠ってしまったブロッサム、通称ちびころ。
 乾くまで絶対そこから動くんじゃないぞ。

Don’t disturb.

 朝。
 インコどもが驚かないように、カゴにかけているおやすみ布を取るときにはいつも声をかけることにしている。
 それでも、布を取ると現われるのは、きょとんとしているブロッサム、通称ちびころや低くなって硬直しているぎっくちゃんや、どうしたらいいか分からなくなって威嚇しまくるヒューストンや、そんなのばっかりである。
 特に、こちらに背中を向けて止まり木の隅で羽をぶるぶる震わせながら、かわいそうなぐらいおびえた目をして振り向くビビを見ると、もしかして起こしてしまったのは大きな間違いではないかという気分にすらなる。
 というか、そろそろ起きる時間ぐらい覚えてほしい。

現実逃避

 最近、物置代わりになっている椅子を巡ってさりげなくなわばり争いをしているらしい2羽。
 追い出しあってかわりばんこに居座っているのだが、状況によっては鉢合わせすることも……。

 物陰で遊んでいたのでブロッサム、通称ちびころが来たのに気付かなかったぎっくちゃん。
 不穏な気配に振り向いたら視線が合ってしまいそのまま硬直。

 どうしていいか分からなくなったので、とりあえず、出てきた手に愛の告白をしてみる。
 ……いやその手はお前を逃がすために出したんだが。
 まあいいや。

狭間にて

 今日も落ちています。

 カーテンがほつれているのは全部ヒューストンの仕業。
 呼んだりヒマワリの種を見せたりするとすました顔で出てくるので、ひとりで出られないわけではないのだが……。
 ……そこが好きなの?

惨劇の前

 ブロッサム、通称ちびころの視線に注目。

 例によってカゴの上からブロッサム、通称ちびころを脅しつけていたぎっくちゃんだったが、彼女が無視しているので飽きて羽づくろいを始め、次第に熱中。
 と、その瞬間、上に何か気になる物を見つけたらしいブロッサム、通称ちびころが突然飛び立ったのでぎっくちゃんはびっくり仰天。奇声を上げてどこかへ吹っ飛んでいった。
 お前……。