ん?

 最近のヒューストンは、放っておくと人知れずいたずらをしている。

 テーブルの脚カバーを囓るヒューストン。

 こら!

 …………。
 なんかベルカでも同じネタあったような。

鳥インフルエンザ

 また今年も流行るようで。
 なんでも、人に感染しやすい新型の変異体が出たとかで、巷でも話題になっているらしい。この分だと、インフルエンザを恐れるあまりに飼っている鳥を野に放つ阿呆な飼い主が現れるのも時間の問題だろう。
 人間様も一応気になって行きつけの先生に確認してみたのだが、基本的に、野鳥と接触しなければ感染の心配はほぼないとのこと。つまり、外で日光浴などをさせる時には野鳥が近付かないように注意し、人間のほうも、外から帰ったら必ず石鹸で手を洗ってから鳥に触るといったことを守っていれば大丈夫らしい(当然、公園でハトやスズメと遊ぶなどというのは論外)。
 考えてみれば、これまで感染がニュースになった鳥たちは、皆スズメやカラス、ハトなどが入り込みやすい野外の飼育場などで、家の中で1羽飼いされている手乗りのセキセイインコが感染していたなどという話は耳にしない。そういう意味では、鳥たちにとって恐いのは、病気に感染することより、むしろ人間の無知なのかもしれない。

ジャストフィット

 しばらくの間、カラーをはずして過ごすことになったヒューストン。
 なんか知らんが1日中オモチャの中にはまって満足げな顔をしている。

うん、羽をむしらないでいてくれるなら、ずっとこのまんまでいられるからね。
 ちなみに、ブロッサム、通称ちびころは、目の下にちょっと内出血していたけど大丈夫でした。
 病院に行く前はなんかしょぼんとしてたのに、帰ったら急に元気一杯になりやがった気がするのは気のせいだろうか?

カゴの鳥

 初公開、移動用キャリーの中のヒューストン。
 そんなつぶらな瞳で見るなよ。

 かなり狭苦しく見えるが(実際狭苦しいんだけど)、なまじ広くて行動の自由があると暴れてぶつかったり、揺れた時に壁に叩き付けられたりした時の衝撃が大きくなるので、狭くて身動きできないくらいのほうがいいらしい。
 そういう意味では一部の鳥蘊蓄本やサイトで言われている「鳥を病院に連れていく時は住んでいるカゴごとのほうが、フンの状態などを先生が確認できるのでいい」というのもいまいち考慮の余地ありだと思う。何よりまわりの人間が邪魔。
 邪魔と言えばついでだが、鳥病院に飼い主以外に旦那とか奥さんとか彼氏とか彼女とか母親とか子供とか「おまけ」がくっついてくるのも、実はかなり邪魔だと思う。
 こういった病院の待合室は狭いのが相場なので、無駄に人が多いと結構大変な有様になる。さらに、えてして旦那とか奥さんとか彼氏とか彼女とか母親とか子供とかは、用もないのに飼い主と一緒に座って待っていたがるので、結果として空いている椅子がなくなり、赤の他人の他の飼い主はカゴやケースを抱えて待合室の隅でちんまり立ってる、などということもざらにある。
 もちろん、運転手とかカゴ持ちとか財布様とか留守番させとくと何するか分からんとか鳥が心配だからついてきちゃったとかいろいろ理由はあるのだろうが、何というか、用がないなら外にいろ、というのが正直な気持ちではある。

ベルカの音

 ベルカからは時々不思議な音がする。
 文字にすれば「ぽくっ」とか「こりっ」とでもなるのだろうか。クルミをふたつすり合わせたような感じの音である。鳴き声ではないことは確かなのだが、なにせ小さい音なので肩にとまっている時にしか聞こえず、一方で、肩にとまっている時には角度的に人間様からは非常に見えづらいので、いったいなんでそんな音が出ているのかいまだもって不明。
 可能性としては、関節が鳴っている、というのがありそうな感じではあるのだが……鳥の関節なんて鳴るんだろうか?

鳥おやつ

 鳥おやつ&オモチャ一覧。
 別にティッシュしか与えていない訳ではないぞ。

 何だかんだ言っても鳥というのはペットとしてはマイナーらしく(というか、単にオモチャやおやつを与えて可愛がる存在と見られていないだけなのかもしれないが)、鳥専用のおやつや破壊オモチャはまだまだ数が少ない。
 なので、そういうものが欲しくなった時には、もっぱらリス、ハムスターなどの小動物用(たまに人間様兼用)で代用することが多い。
 ちなみに、生意気にも鳥ごとに好みがちゃんと分かれている。
 ブロッサム、通称ちびころが好きなのは乾燥リンゴとパイナップル、それに牧草ブロック。ベルカは乾燥キャベツ、ヒューストンはパイナップルと殻つきピーナッツ、それに藁束オモチャ。
 ぎっくちゃんは……何をあげても一口囓っては「いらない」とそっぽを向いてしまうのだが、どうやら夜の間にひそかに牧草ブロックを愛好しているらしく、朝になると床に草のくずが散らばっている。

社交シーズン

 珍しくカゴの外で人間様に挨拶をしているヒューストン。

 普段あまりカゴから出たがらないヒューストンだが、年に何度か、妙に社交的になることがある。
 そんな時にはこんな風に部屋の中を歩き回って、人間様とティッシュのひっぱりっこをして遊んだり、その箱をぼろぼろになるまで囓ったり、ブロッサム、通称ちびころやベルカのカゴを遠巻きに見物に行ったりしている。
 もちろん、そんな彼女を見るのは人間様も大変嬉しいのだが、社交的だからといって人の手を襲う癖までが直る訳ではない。油断して床に手をついていたりすると、いつの間にかやってきたヒューストンに噛みつかれてびっくりしたりする。

敵は殻つき

 神経質で臆病なヒューストンだが、彼女にだって戦うべき敵はいる。
 目下ヒューストンの最大の敵は殻つきピーナッツ。カゴの中にひとつ放り込んでやると、やる気満々ですぐさま止まり木から降りてくる。
 そして、くちばしでがっちりとくわえて床を引きずり回しながら「ギャギャギャ、ギャギャギャ!」と実に好戦的かつやかましい声で鳴き立てている。
 しばらくそうやって哀れなピーナッツを引き回しの刑に処してから、ようやく勝った気になるのか殻を割り、今度は普通に中身を食べ始める。
 ……まあいいんだけどね、それでストレス解消になってるんなら。