まったり気分

 あまりそうは見えないが、外でのひとときをまったりと楽しんでいるヒューストン。
 きちんと揃えた足がポイント。

 よっぽど機嫌が良いのか、ブロッサム、通称ちびころがカゴの中でかまってほしいと騒ぎ出したら、一生懸命「およちゃん(ブロッサム、通称ちびころの別名)、およちゃん、およちゃん」と呼んでなだめていた。

鳥のにおい

 飼ってる鳥のにおいをかぐのが好きという人は割と多い。
 犬や猫はどうだか知らないが(いちど実家の猫のをかいだことがあるが、シャンプー直後だったので甘ったるいにおいにくらくらしただけだった)、何というか、鳥の身体からは独特のにおいがする。毎日水浴びしている文鳥もこれはあったから、不潔が原因とかではなく、もともと持っているものらしい。
 当然ながら、我が家の鳥どもにもにおいがある。水浴び嫌いのベルカはちょっと甘い、ナッツか何かを思わせるにおい、ブロッサム、通称ちびころは日に干した布団のにおい、ぎっくちゃんは微妙にほこりっぽいにおい……ヒューストンは鼻を近づけようものなら流血の惨事になるので未確認だが、いずれにしろ、羽毛の柔らかい感触と相まって必ずしも不快ではない。
 なので人間様も、時々ほおずりをしたりしながらどさくさにまぎれて鳥どものにおいをかいでいる。
 ……よく考えてみたら、肩に飛んできたりスカートをよじのぼってきたりするものが悪臭を放っていたらそれこそ悪夢以外のなにものでもないわけで、そういう意味では、鳥のにおいを人が不快に感じないのはとても重要なことなのかもしれない。

やーん

 自分のカゴの上にいたベルカが、急にとさかをぴんと立てたかと思うと緊張の面持ちで下を見つめ始めた。
 何かと思ったら、視線の先を例のハエトリグモがゆうゆうと歩いていた。

 ……まあ、クモ見るの初めてだからね。

工夫のしどころ

 キャットボール(正確にはその残骸)で遊ぶヒューストン。

 いろいろと回したり向きを変えてみたりしながら餌入れとカゴのすき間に押し込もうとしているのだが、見てのとおりサイズが根本的に違っているので、どうやっても入る訳はない。
 まあそれでもちゃんと工夫をする所は偉いと思うが。

おじぎ

 頭を掻いてもらっているのか自分の腹を見ているのかよく分からないベルカ。

 主に後頭部を掻いてもらいたがるのはいいのだが、掻いてやっているうちに段々うつむいていってしまうので非常にやりにくい。
 でもって掻きかた入らないと怒るし。

空振り

 ヒューストンとベルカは仲があんまりよろしくない。
 ベルカは別にヒューストンのことを何とも思ってないのだが、ヒューストンのほうがベルカを嫌っている模様。

 ヒューストンのカゴの近くで下敷きの新聞紙をかじるベルカと、それをじっと監視するヒューストン。

 目があった瞬間、ベルカを威嚇。
 ちょっとびっくりしたものの、全く恐縮する気配のないベルカ。

 何やら興味のあるものを見つけてそっちに向いたベルカ。
 そのしっぽに注目するヒューストン。

 隙を見てしっぽに噛みつく!
 ……が全然くちばしが届いていない。

帰って参りました

 京都へ行って来ました。
 暑くて死ぬかと思いました。

 仁和寺の庭園を見ている人間様をじっと監視するカラス。
 いつまでもこっちを見てるので、写真を撮ったら逃げていった。
 2泊3日もほっとかれてやはり淋しかったらしく、帰るとインコどもがいつもにも増した勢いでおかえりなさい鳴きをしていた。
 ところが、ぎっくちゃんだけはなぜかじっと人間様を警戒するように見つめるだけで、挨拶がわりにカゴに指を入れてもいつものように寄ってこない。
 それどころか、逃げるようなそぶりすら見せる。
 ……もしかしてお前、忘れてるのか……?

それでもおしゃべり

 ヒューストンを病院に連れていく時は、移動用のケージに移すことになる。
 当然ながら素直に入ってくれる訳がないので、カゴの中を逃げ回るのを目隠し布をかぶせて強引に引きずり出すだのが、こんな時でもヒューストンは真似をせずにはいられないらしく、話しかけると人間様につかまれたまんま「ヒューちゃん?」「こんにちは、こんにちは」「ちびっこちびっこ」と一生懸命にしゃべっている。
 いじらしいのかアホなのか良く分からん。