初公開、移動用キャリーの中のヒューストン。
そんなつぶらな瞳で見るなよ。
かなり狭苦しく見えるが(実際狭苦しいんだけど)、なまじ広くて行動の自由があると暴れてぶつかったり、揺れた時に壁に叩き付けられたりした時の衝撃が大きくなるので、狭くて身動きできないくらいのほうがいいらしい。
そういう意味では一部の鳥蘊蓄本やサイトで言われている「鳥を病院に連れていく時は住んでいるカゴごとのほうが、フンの状態などを先生が確認できるのでいい」というのもいまいち考慮の余地ありだと思う。何よりまわりの人間が邪魔。
邪魔と言えばついでだが、鳥病院に飼い主以外に旦那とか奥さんとか彼氏とか彼女とか母親とか子供とか「おまけ」がくっついてくるのも、実はかなり邪魔だと思う。
こういった病院の待合室は狭いのが相場なので、無駄に人が多いと結構大変な有様になる。さらに、えてして旦那とか奥さんとか彼氏とか彼女とか母親とか子供とかは、用もないのに飼い主と一緒に座って待っていたがるので、結果として空いている椅子がなくなり、赤の他人の他の飼い主はカゴやケースを抱えて待合室の隅でちんまり立ってる、などということもざらにある。
もちろん、運転手とかカゴ持ちとか財布様とか留守番させとくと何するか分からんとか鳥が心配だからついてきちゃったとかいろいろ理由はあるのだろうが、何というか、用がないなら外にいろ、というのが正直な気持ちではある。
自業自得
鳥おむつ
世の中には鳥用オムツ(英語サイト)なんてものが存在するらしい。
まあ、インコやオウムをカゴに閉じこめるのは可哀想だから放し飼いにしたいが、部屋中にフンをばらまかれるのは嫌だという、一見彼らの立場に立ったようでいて実に人間本位な事情から生まれた製品だが、同じ考えの人は結構いるようで、これを考案した元軍人の夫婦は大金持ちになったとか。
「Learn More」→「Gallery」に装着写真の数々が載っているが、何というか……サンタクロース仕様あたりはかわいいと気もしないでもない……かもしれないが、どうも全体的にグロテスクな感じ。
というか、それでなくてもやんちゃなインコにこんなものをつけたら、ひっかけたりして危ないんではないかい? と思わないでもない。
囲まれて
ベルカの音
ベルカからは時々不思議な音がする。
文字にすれば「ぽくっ」とか「こりっ」とでもなるのだろうか。クルミをふたつすり合わせたような感じの音である。鳴き声ではないことは確かなのだが、なにせ小さい音なので肩にとまっている時にしか聞こえず、一方で、肩にとまっている時には角度的に人間様からは非常に見えづらいので、いったいなんでそんな音が出ているのかいまだもって不明。
可能性としては、関節が鳴っている、というのがありそうな感じではあるのだが……鳥の関節なんて鳴るんだろうか?
男の安らぎ
鳥おやつ
鳥おやつ&オモチャ一覧。
別にティッシュしか与えていない訳ではないぞ。
何だかんだ言っても鳥というのはペットとしてはマイナーらしく(というか、単にオモチャやおやつを与えて可愛がる存在と見られていないだけなのかもしれないが)、鳥専用のおやつや破壊オモチャはまだまだ数が少ない。
なので、そういうものが欲しくなった時には、もっぱらリス、ハムスターなどの小動物用(たまに人間様兼用)で代用することが多い。
ちなみに、生意気にも鳥ごとに好みがちゃんと分かれている。
ブロッサム、通称ちびころが好きなのは乾燥リンゴとパイナップル、それに牧草ブロック。ベルカは乾燥キャベツ、ヒューストンはパイナップルと殻つきピーナッツ、それに藁束オモチャ。
ぎっくちゃんは……何をあげても一口囓っては「いらない」とそっぽを向いてしまうのだが、どうやら夜の間にひそかに牧草ブロックを愛好しているらしく、朝になると床に草のくずが散らばっている。
男の隠れ家
社交シーズン
敵は殻つき
神経質で臆病なヒューストンだが、彼女にだって戦うべき敵はいる。
目下ヒューストンの最大の敵は殻つきピーナッツ。カゴの中にひとつ放り込んでやると、やる気満々ですぐさま止まり木から降りてくる。
そして、くちばしでがっちりとくわえて床を引きずり回しながら「ギャギャギャ、ギャギャギャ!」と実に好戦的かつやかましい声で鳴き立てている。
しばらくそうやって哀れなピーナッツを引き回しの刑に処してから、ようやく勝った気になるのか殻を割り、今度は普通に中身を食べ始める。
……まあいいんだけどね、それでストレス解消になってるんなら。