ブロッサム、通称ちびころがわたしのそばで「掻いてちょうだい」とやっている。
1メートルほど離れた場所では、ぎっくちゃんが鏡を見つめている。
と、ぎっくちゃんが何を考えたか歩き出し、ブロッサム通称ちびころから50センチほどの所を通過。この時何か見えないゴングがブロッサム通称ちびころの中で鳴ったらしい。
おーっとブロッサム通称ちびころ、いきなり走ってぎっくちゃんに飛びかかった! ものすごい速さだ! ぎっくちゃん、下敷きにされてもがいているがすぐさま抜け出して反撃! つるつるした羽毛はこういう時便利だ。あっ得意のどつき攻撃出た! 「ぎゃうっ!」という鳥っぽくない悲鳴はブロッサム通称ちびころか。だが彼女も負けていない。姿勢を低くして再び飛びかかるタイミングを狙っているぞ!
あーっとここでレフェリーが両者を分けた、分けた! だが両者ともまだまだやる気満々、今度はレフェリーに襲いかかっている! レフェリー怒った。退場です、両者退場となりました。ぎっくちゃん、ブロッサム通称ちびころ共に鳥カゴの中で納得いかない顔をしていますが、いちばん納得できない心境なのはレフェリーかと思われます。
食べる、出す
ぎっくちゃんは実に良く餌を食べる。
身体の大きさはブロッサム、通称ちびころとほぼ同じくらいなのだが、優に彼女の倍は食べているかもしれない。かといって別に太っている訳ではないので、食べたものが一体どこに行っているのかは全くの謎。
そして、たくさん食べるぎっくちゃんはフンも当然多い。しかも、普通のインコのように小さいコロコロしたやつをしょっちゅうするのではなく、1日に1回か2回、かなりゆるいフンを一気にする。その量もハンパではないから、肩に乗っている時などにやられると大惨事である。
さらに、このフンがにおう。異臭としか表現しようのないにおいがする。こんなにおいのするフンをするのはぎっくちゃんだけだし、そもそも植物性の餌しか食べないインコのフンがなぜにおうのかこれまた謎だが、もしかするとためている時に発酵でもしているのだろうか?
最初は誰かな
最近インコどもに大人気なのが、空になったティッシュの箱。
ヒューストンが散々かじって立ち去ると次はベルカが、ベルカが去ると次はブロッサム、通称ちびころが、そして彼女がいなくなるといつの間にか再びヒューストンがといった具合に、入れ替わり立ち替わりしてかじっている。勢い余って中身の入っている別の箱までぼろぼろにされつつあるが、まあ箱目当ての鳥にとって中身のあるなしは関係ないので、とりあえずは黙っていることにしている。
さて、飼われているインコにとって、自分で食べ物を見つけ、努力して取るというのは大変楽しい遊びであり、ストレス解消になるのだという。
それならば我が家でもやってみようかと、早速このティッシュの箱にヒマワリの種を5~6粒入れてみた。我が道を行くぎっくちゃんを除いた3羽はこれが大好きだから、もし見つけて自分で取れば大変嬉しいおやつになるはずである。
ところが、みんな箱をかじることにばかり夢中になって、中に何があるかまで気が回らないらしい。入れてから早1週間がたつが、順調にぼろぼろになっていく箱の中で、ヒマワリの種はいまだ誰にも見向きもされずに転がっている。
まあ、鳥だからね……。
自分の名前
ぎっくちゃんが鈴で遊びながら、一生懸命「くー」「くー」と繰り返している。
どうやら自分では「ぎっくー」と言ってるつもりらしい。
それで覚えちゃったのね、結局……。
持ってっちゃ駄目!
ヒューストンが遊びあきて放り出したティッシュが、カゴのすき間から外にはみ出している。
ふらりと近くに散歩に来てそれを見つけたベルカが、自分のオモチャにしようと早速引っ張り出し始めた。
すると、それまで知らんぷりをしていたヒューストンが血相を変えてティッシュのもとに駆けつけ、カゴの中に引きずり戻すとくわえて奥の方に引っ込んでしまった。
そして、宝物入れにしている(らしい)隅っこのすき間に後生大事につめこみ始めたのだった。
ずれてるふたり
本人は全く気付いてないにしろ、罪もないのに常にぎっくちゃんに威嚇されっぱなしブロッサム、通称ちびころ。
では、いつもとは逆のパターンで、ぎっくちゃんが彼女のそばに行くと一体どういうことが起こるのか? と思い立ったら即実験。床でなにやらせせくっているブロッサム通称ちびころのそばに、ぎっくちゃんをそっと置いてみた(注:殺傷能力がないと確信できるインコ同士以外ではやらないでください)。
床に降ろされるままに、その場にたたずみ何やらぼんやり考え始めたぎっくちゃん。一方のブロッサム通称ちびころは、めざとくぎっくちゃんを見つけると(といっても目の前に置かれてるんだが)「来ないで!」とばかりに問答無用で襲いかかったのである。ぼんやりしてたらいきなり体当たりされたぎっくちゃんはびっくり仰天。けたたましい悲鳴と共に一目散に飛んで逃げていってしまった。
……つまり、根本的にテンポが合わないんだなこいつら。
ヒューストンの噛みあと
唐辛子その後
ぎっくちゃんと唐辛子の記事を見て、ご自分のセキセイインコで実践してくださったかたがおられました。
ツンドラちゃん、いい味出してます。
一方、我が家では……。
カゴに入れっぱなしだった唐辛子が、桟のすき間からフン受けに落ちているのを会社から帰って発見。
遊んで落としでもしたかと思って入れ直してやったら、ぎっくちゃんはなんだかものすごい勢いで怒り出したかと思うと唐辛子をどつき回している。
……い、一体何があったんだ?
おまえなんか……
ぎっくちゃんは相変わらず、ブロッサム、通称ちびころを見るたびに威嚇している。
が、いつまでたっても気付いてもらえない現実に最近ではやる気がなくなってきたようで、威嚇しつつそのままの姿勢で居眠りを始めたりしている。
まあ、いいんだけどね。
盗み見
ヒューストンもインコの例に漏れず、鏡が大変好きである。
床に鏡を置いておくと、すぐにいそいそやってきては、映っている自分の顔をかじるでも触るでもなくじっと眺めている。仲間だと思っているのかナルシストなのかいまいち良く分からないが、別にいたずらをする訳でもなく大人しくしているのでそのまま放っておいておく。
そのうちなぜか視線を感じて振り返ると、いつの間にか首を傾け、片目で直接、片目で鏡ごしにわたしを見つめているヒューストンと目が合ったりする。
……一体どういう風に見えてるんだかすごい謎。