困り顔

 ビビの困る様子がちょっと面白いので、時々カゴの扉を開けて写真を撮ってみる。

 どうしたらいいか分からなくなって固まっている。

 威嚇したらやめてくれるかもしれないからちょっとやってみようか、と考えている。
 表情が分かりにくいようで分かりやすいね、この鳥は。

水槽の中の老人


 写真は本文と関係ありません。
 季節の変わり目なせいか、ここのところ熱帯魚が立て続けに死んでいる。
 あの4500円コリドラスも死んでしまったのはちょっと涙目だったが、まあ生き物なので仕方がない。
 いつも話題豊富なベタ・プラカットも元気がないようで、以前のようにあちこち泳がなくなり、気付けば水槽のすみっこでぼんやりヒーターのコードに寄りかかっている。
 調べてみたら、ベタの寿命は約2年。こいつは確か空母『キティホーク』の最後の一般公開の帰りに買ってきたものだから、もういい加減いい歳なのかもしれない。
 願わくば、最後までその調子でのんびりと生きてほしいものである。

まだここが甘い

 ブロッサム、通称ちびころは、口に入りきらない物を食べる時、水入れのフタの上をテーブル代わりにしている。
 今日もいい加減大きな枇杷のひとかけらをせしめてここに乗せてぱくついていたのだが、人間様が枇杷を食べ終わってしまい、もう催促してももらえないと分かると、フタの上をしきりと舐め回し始めた。

 れろれろ。

 れろれろ。
 ……なんかやな感じ。

ラテンの国の練習船

 横浜でメキシコ海軍練習帆船『クワウテモック』と護衛艦『しらゆき』、横須賀で『しらせ』を見てきた。
『しらせ』はついこの間もみたような気がするんだけど、まあ気にしない。

 海を隔てて並ぶ『しらゆき』と『クワウテモック』。
『クワウテモック』とはスペイン人コルテスに殺されたアステカ最後の王の名前だとか。

『クワウテモック』と『しらゆき』の正面顔。

 帆も船体も白いので満艦飾が映える。
 後ろは海上保安庁の消防船『ひりゅう』。実は『クワウテモック』が泊まっているのは海保の基地内。
 横浜開港150周年のサイトを見ると整理券対応とか書いてあるので、じゃあがんばって並ぼうと思い、10時開始のところを8時半過ぎには到着……したら、なんか5~6人がうろついているだけ。
 結局、10時近くになっても100人いるかいないかぐらいしか並んでいないので、整理券はなしの自由見学になったのだった。


 で、10時を待つ間にも『クワウテモック』の乗員たちがなんかいろいろやっている。
 上左:軍楽隊の練習らしい。
 上右:マストに登って帆の調整。電飾がつけっぱなしのまんまになっていた……。
 下左:士官候補生らしい人が儀仗隊の練習。右側のコートの人から何度もNGを出されてやり直していた。
 下右:船首像を磨いている。というかこの時点でもう10時なんですが。
 ……結局、「船側の都合」で開始時間が10:10を回ってからになったのだった。
 しかも、乗ってみるとどうやら全然公開の準備が進んでいなかった模様で、あっちこっち大車輪で作業している。

 濡れた装備を拭いたり磨いたり、たむろって雑談したりとてんやわんやの甲板上。

 でもラテンなのでカメラを向けるとどんな時でも笑顔でポーズ。
 ちなみにここはバウスプリットで下は海。

 左:礼砲。左右に1門ずつある。
 右:多分なんか由来がある錨。左下の人が拭いている。
   左右の丸窓の中は調理室。覗くと調理の人が笑って挨拶してくれるのがやっぱりラテン。

 左:カッター。オークとか言ってたような……。
 右:舵輪と羅針盤。金属部分をふたりがかりで一生懸命磨いている。

 左:船内に通じる扉。
 右:艦名の横断幕。センスがいいと思う。

 降りる頃にはきれいになっていたクワウテモック王の船首像。
 で、次が『しらゆき』。

 左:艦首部分。艦番号が分かりやすい。
 右:この部分を上甲板から見るとこうなっている。

 左:アスロックのお尻。左下に見える青いのはダミー。
 右:正面から見たら、ダミーがちょっと情けない顔をしていた。

 左:士官用居室らしい。
 右:医務室。診察台に乗っているのは訓練用の人形。なんか名前がついていそうな気がする。
   このとなりは食堂で、みんなお昼のカレーを食べていた。
 なにしろ人が少ないので、『クワウテモック』も『しらゆき』も乗員の人が何やかやと声をかけて相手をしてくれる。
 すっごく楽しい。
 というわけで2隻を堪能しまくったこの時点で11時半。これから横須賀基地の『しらせ』にGO。
 赤レンガ倉庫で軽食したり買い物したり、みなとみらいから横浜まで水上バスを使ったり、結構遊んで14時頃に横浜についたのだが、こっちもそれなりに人はいるものの、見学までの待ち時間は0分というすきっぷりだった。

 みなとみらい側からは、今回の2隻のために端っこに移動させられた『海王丸』『観光丸』が見える。
 建物を挟んでちょこっと見えるのが『しらゆき』の構造物と『クワウテモック』のマスト。

 横須賀にはなんか大量に艦がいた。

『しらせ』医務室の足ふきマット。
 かわいい。

 艦橋から見た上甲板のクレーン。
 左側に見えるのは『きりしま』。

『しらせ』も座高が高いので、『きりしま』の艦橋が下に見える。

 何隻いるかな。

 正面顔特大、大、中、小。
 天気が悪かったせいか、どこもかしこもすいていてラッキーだった。
『クワウテモック』は予想通りラテンな展開だったが(笑)、乗員が礼儀正しくて親切なのはやっぱり海軍だと思った。
 なんかね、ラッタルとか降りる時、下で見てる乗員がですね、丁度英国紳士がレディにするみたいにいちいち手を出してくれるわけですよ。
 で、士官から兵まで大体がある程度英語で話をしてくれるわけですよ。前にフランスの艦見た時には英語ができない下士官とかいたのに。
○おまけ
 エサを食べていたスズメ。

 子スズメが親の後をついてまわりながら、そのくわえているエサをちょうだいとおねだり。

 一生懸命おねだり。

 でも置いていかれてしょんぼり。
 ちょっと不憫だった。

頑張るぎっく

 男の隠れ家で広告囓りにいそしむぎっくちゃん。

 新聞紙とたいして変わらない厚さなのに、なぜかこの広告にはパンチ穴をうまくあけられないらしく、何やらもそもそとくちばしで丸めているだけに終始している。
 ……なんか全く楽しくなさそうだ。

自然体

 気の小さいビビを自然体で写すのは結構大変。

 ヒマワリをむさぼっている所をアップで撮ろうとしたら、カメラを意識して図鑑に載ってる鳥の図みたいな格好になってしまった。
 マメルリハ(オス)の体型と配色が良く分かるある意味理想的な写真だけどさ。

 しょーがないのでカメラのちょっと上でティッシュをひらひら振ってみたのだが、やっぱりいまいちノリが良くない。
 ……まあ、逃げないだけマシ、という考えかたもできるといえばできるけどね。

海の艦と星の艦

 今日は新造艦を2隻見てきた。
 まず1隻目。

 横須賀に入港したてほやほやの砕氷艦『しらせ(2代目)』

 20日に舞鶴で引き渡し式をした後、5日かけて横須賀まで来た。
 乗員の人たちもまだ慣れていないらしく、歓迎式で整列した時に一発で列幅を決められず、何度も右へ倣えしたり左へ倣えしたりしながらモソモソ直していたのがちょっとかわいかった。

 広い通路!
 艦の幅も前の『しらせ』より広くなっているのだが、安全のために船体を完全二重底にしたので、使える区画はむしろ狭くなってるんだそうな。

 観測隊員用のスポーツジム。
 税金の使い道に非常にやかましい一部の方々のために書いておくと、観測隊員専用で乗員=自衛隊員は使えません。

 やっぱりあった床屋。
 タイガーカットハウスになるかどうかはまだ分らないらしい。

 上甲板から『いかづち』『はるさめ』『むらさめ』『おおなみ』ごしに見える旧『しらせ』。
 ちょっとさびしそう。
 この後会社に行って仕事して、夜に見に行ったのは2隻目の『NGC-1701 USSエンタープライズ』。
 実は『スター・トレック』の特別試写会だったのです。
 レナード・ニモイのスポックが出るということは、旧スタトレのリメイクではなく時系列的につながったれっきとした「続編」になるわけで、どうやってそのあたり整合性つけるんだろうと思っていたら、なかなかうまいことやっていた。
 というか、ストーリーとか考証とか二の次で、若いカークやスポックやおなじみのクルーが画面狭しと駆け回り、『エンタープライズ』が飛び回る、それを楽しむ作品ですわこれ。理屈抜きで「シーンを見る」ための映画だねこれは。その徹底さ加減が面白いからいいけど。
 登場人物も、スポックとかチェコフとか微妙だが、まあまあオリジナルメンバーに似ている。話しかたや仕草等、細かいところもそれなりに似せようとしているようで、頑張ってる感が見えて微笑ましい。ただ、スポックのトレードマークとも言える片眉を上げる表現が新スポックは苦手なようで、それが少々物足りない気もした。
 とりあえず楽しかったので、この後また会社に戻って仕事をするのもあまり大変じゃなかった。