夜食べると太るから


 遊び疲れてそろそろ眠くなってきたビビ。
 臆病なビビは、カゴにおやすみカバーがかかっているうちは、絶対に餌を食べない。
 多分闇の中を餌入れまで移動するのが恐いのだと思うのだが、人間様が寝坊したりした時など、お腹をすかせたままじっとカバーを開けてもらうまで待っているので困る。
 今日も人間様は胃が痛くて会社を休んだのだが、夜6時ごろになってようやく復活して起き出し、かけっぱなしだった鳥どものおやすみカバーをとってやったところ、ビビの奴は昨夜寝かせる前に入れ替えた新しい餌に全く手をつけていなかった。
 つまり、カバーがかかっていた間中……昨夜からほぼ1日絶食状態だったことになる。
 ……命に関わるほど臆病なのもどうかと思う……。

独眼鳥

 朝ヒューストンを起こしてびっくり。
 なんと右目が開いてない。
 抵抗するのをとっつかまえて調べてみたら、どうやら寝ている間に目やにが出てまぶたがくっついてしまったらしい。
 すぐ病院へ、と思ったのだが、あいにく今日は行きつけの鳥病院は休み。もう1軒知っていることは知っているが、そこはヒューストンの初期の毛引きを見抜けなかったヤブがいるので行きたくない。
 そんなことを考えながらヒューストンを見ていると、右目が開かない以外は普通に元気だし、餌も水も例によってもりもり食べている。脚が不自由な上に右側が見えないとなれば思わぬ事故が起こる可能性もあるが、とりあえず人間様は今日は会議があるので、休んで1日見ている訳にもいかない。
 そんな訳で、病院へ連れていくのは明日ということにして、そのまま出勤したのだった。
 ……んで急いで帰ってきたら、何事もなかったかのように両目をぱっちり開いて人間様を見上げるヒューストンがいた。

この人誰?

 今日の鏡はブロッサム、通称ちびころ。

 テーブルの下が彼女の定位置。
 お陰で写真が撮りづらくて仕方ない。
 ブロッサム、通称ちびころはあまり鏡への執着がないようで、ひとしきり眺めるとすぐ去っていってしまう。
 まあ、この鳥はそもそも自分を鳥だと思っていない節があるので、同族への興味も薄いのかもしれない。

背水の陣

「背水の陣」は守りの布陣だと思われることが多いけど、実はものすごく強力な攻撃陣なんだそうな。
 何しろ下がれば水に落ちるしかないから、死に物狂いで前に出ようとする。
 だから背水の陣を取った敵を相手にする時は用心したほうがいいらしい。
 福田総理は就任時に、自分の内閣を「背水の陣内閣」と言っていたが、そう考えると、今回の辞任も、一般で言われているような「逃げた」とか「投げ出した」とかではなく、今の追いつめられた政権運営の道を切り開くためにあえて捨て身の攻撃に打って出たということなのかもしれない。
 失敗したら今度こそ自民党は沈んでしまう、まさに背水の陣。

 で、これはカメラに向けて背水の陣を取るビビ。

帰ってきたよ

 もぐりオモチャに夢中で鏡の存在をすっかり忘れていたぎっくちゃんだが、最近になってまた思い出したらしい。
 何かというと人間様の頭に飛んできてはしがみつき、鏡のところへ連れていけと催促する。

「久しぶり……」
 ちょっと思うんだけど、鏡の中と外から人間様をじっと見つめるのやめてくれない?

意外な才能


 かまってほしいけどカメラにちょっと緊張。
 鳥どもから見えない位置で片付けをしていたら、物音は聞こえども姿は見えずの状態に不安になったのか、ブロッサム、通称ちびころが呼び鳴きを始めた。
 ところが、声を良く聞くと彼女のカゴではない方向から聞こえてくる。
 別にカゴの外に出しているわけでもないので不思議に思ってのぞいてみたら、ビビがブロッサム、通称ちびころの声で一生懸命鳴いていた。
 ……意外な才能にちょっとびっくり。

この気持ちに気付いて

 例によってカーテンレールに飛んできたぎっくちゃんをわざと無視して、カゴの中のビビをかまうことしばし。
 振り返ってみると……。

 無言のまま身じろぎもせずのぞきこんでいるぎっくちゃんと目が合った。
 ずっとこうやって見ていたらしい。
 ブロッサム、通称ちびころだったらまず確実に飛んできて邪魔をするのだが、ぎっくちゃんはいつもこうやって黙ってじっとりと眺めているだけである。
 いじらしいと言えばいじらしいが、1歩間違えばただの変質者だからな。

体重計

 ヒューストン用体重計(兼料理秤)を購入。
 中身も入れた状態で写そうとしたんですが激しく抵抗されたのでやめました。

 実はこれまで鳥の体重を量ったことはないのだが、ふらつくせいで下を向いて餌を食べられなくなる可能性があるので、定期的にチェックすることにした。
 ……と思ったら、購入2日目にして早くも人間様がはかりを手に持つとあっという間にカゴの隅に逃げ込むようになったヒューストンがいる……。
 頭がいいのも考え物だねえ、ヒューちゃん。