人間様の帰りが遅いので、どうやらぎっくちゃんは爆睡してしまったらしい。
いつもならドアが開いた瞬間大声で鳴いたり走ったり大騒ぎなのに、人間様を見てもノーリアクションできょとんとしているだけ。
「あ、あれ……?」
あまり不思議そうに眺めているので、「お帰りなさい走りは?」と言ってみたら、思い出したように1往復だけしてくれた。
……ありがとう。
モアレ
しらせ終了の日
多分あんまり、というか一般的にはほぼ100%見る機会がない、自衛隊の艦の退役式(正確には自衛艦旗返納行事)。
行事を行う艦は『しらせ』。
人間様は午前半休。
今日は割とからっとしていたので、日陰に入れば風が通ってかなり涼しい。
問題は、そもそも日陰がないということだったりするのだが。
ここからが返納式。
音楽隊が演奏する『君が代』に合わせて自衛艦旗が降ろされ、たたまれて艦内に運ばれる。
乗員が全員降りて岸壁に並ぶ。みんないちばんいい礼装。
最後に艦長が退艦。
さっき降ろした自衛艦旗を、艦長から横須賀基地の総監に返納。
このあと総監からねぎらいの訓辞があった。
かつて『しらせ』に搭載されていたS-61Aが名残を惜しみに飛んできて、『しらせ』のまわりを2周ほど回る。
地上では皆さん帽振れをしている。
これで行事は終了。降りた乗員はもう艦には戻らず、無人になった『しらせ』だけが残される。
この「艦から乗員が誰もいなくなる」というのが、本当の意味での艦の終了を意味するそうな。
ここから先は『しらせ』もモノ扱い。もう自力で動くことはなく、移動が必要になれば曳航されるだけになる。
で、そんな『しらせ』の隣で日常業務を行っている護衛艦の皆さん。
左から『さざなみ』『いなづま』『ひえい』
左から『あすか』『むらさめ』『はるさめ』
式は時間にして15分程。みんな礼装に身を包んでやたら形式張っているのだが、終わるとあっという間に何事もなかったかのようにみんな去っていってしまう。
まあいろいろ仕事もあって忙しいんだろうが、このへんの割り切りの良さというか切り替えの早さというのも伝統なんだろうか?
変わった寝姿
なにを見ている
あのね、怒ってるから
考える鳥
ボスの自覚
昨夜の東北地震は我が家も結構揺れた。
震源から遠かったせいか、ユサユサと来るのではなくゆらゆらと大きな横揺れがいつまでも続くいわゆる長周期の揺れという奴だったのだが、これが逆に鳥どもの不安を煽ったらしく、普段けろりとしている4羽が地震の間中揃って硬直。
が、そんな中でも最年長で自分こそが一家(人間様含む)のボスのつもりでいるブロッサム、通称ちびころは「あぶないってみんなに教えなきゃ!」とでも思ったらしい。硬直しながらも突然甲高い警戒音で鳴き始め、揺れが終わるまで一生懸命続けていた。
がんばったんだね。