爪切り

 インコの爪。
 野生なら木や岩で自然に削られていくんだが、飼われているとそうもいかないから、たまにお手入れが必要になる。

 爪を眺めては気になる部分を丁寧に囓っていくぎっくちゃん。
 見てると削られた爪の粉がパラパラ落ちてくる。
 頭の鞘羽はやりっぱなしでも平気なくせに、爪はきれいにしていたいらしく、結構頻繁にこうやってお手入れをしている。
 ……多分頭は自分で見えないからだろうな。

後頭部の鞘羽

 足の届かない後頭部の真ん中へんに鞘羽が固まってしまっているぎっくちゃん。
 換羽期おなじみの光景とはいえ、鳥のくせに情けない。

 なんか気持ち悪い。
 こうなると、いっそ頭をほぐしてくれる友だちを買ってやったほうがいいのか、ちょっと本気で悩んでくる。

楽しそう……

 ブロッサム、通称ちびころとぎっくちゃんが外で遊んでいるのがうらやましくてたまらないビビ。
 カメラにも気付かないほど夢中で見つめている。

 なんか表情とポーズが切ないんですが。
 次に出してやるから、もうちょっと待ちなさい。

黙って見つめる

 パソコンをやっていて、ふと気付いたらこんなになっているヒューストンと目が合った。
 ……何かお前に隅っこからそんな顔で見られるようなことしたか?

「…………」
 ヒューストンは何か言いたいことがあっても自己主張をしないので時々困る。

愛する別宅

 人間様にもぐりオモチャを出してもらうのを待ちこがれるぎっくちゃん。

 そわそわ。

 うろうろ。
 テーブルに置くと文字どおりあっという間に飛び込んでいく。  
 ここまで待ち望んでもらえればこのパンフも本望だろうが、そろそろぼろぼろになってきてるんだよね。
 ……次どうしよう。

恐怖の基準

 一眼レフでビビを撮ってみた。

 臆病なビビのことだからさぞ恐怖するだろうと思ったら、ちょっと距離を置いただけで割と普通に眺めている。
 何の変哲もない縞の服が固まるほど恐くて、黒くて巨大で目玉みたいなレンズがあって時々光ったりする正体不明の物体が平気というのは、一体どういう基準なんだ……。