いいもん……


 ブロッサム、通称ちびころがこちらに背中を向けてすねている訳は……。

 これが我が物顔でおやつコーナーを占拠しているからです。
 何度か隙を見ては襲いに行こうとしたのだが、その度に人間様は厳しくブロックするし、ビビも人間様の陰に逃げ込むしでなんだか仲間はずれにされた気分になったらしく、すっかりいじけてしまった。
 頭掻いてやるから戻っておいで。

ビビのステルス作戦


 カメラが嫌なので一生懸命いないふりをしようとしているビビ。
 でもなぜ斜めになっているのかは謎。

 頑張っているのに指で触られてちょっとむっとしたビビ。

 噛んでみたらどいてくれるか試してみようとしているビビ。
 というか、カメラにしろ指にしろ嫌だったら逃げればいいと思うのだが、そういう発想はないらしい。

何かが出てる!

 会社から帰ってきたら、かまってほしくて早速寄ってきたぎっくちゃんだが、翼の羽が1本抜けかけているのに、気付かないのか知らん顔。

 で、人間様と遊んでいるうちにやっと自分の身体から何かが出ているのに気付いたらしく、突然緊張した顔になって後ろを気にし始めた。

「……なにこれ」
 いや、そんな顔されてもこっちが困るんだけど。

ビビと餌入れ

 餌を食べようとして、カメラに気付いたビビ。

 こんな格好なので、いつもビビは餌入れの表面にある餌しか食べられない。
 気付くと上のほうに殻だけがたまり、中身のある粒は下のほうで食べられないままになっている。
 しょうがないので毎日餌入れをかき混ぜて、ビビが常に身のある餌を食べれるようにしてやっているのだが、なんでここまで過保護にせにゃならんのだろうたまに思うことがある。

固まりビビ

 何かが見えているらしく、身じろぎもせずに上を眺めているビビ。

 この顔からすると、恐い物ではないらしい。
 ビビは恐かったり驚いたりすると、暴れるのではなく固まってしまうらしいことが最近分かった。
 しかも、人間様にも分かることで固まってくれればまだいいのだが、大体の場合、原因はビビ本人にしか分からない何かのことが多い。
 本当に気が小さいんだな、この鳥は……。

わるぎっく

 人間様が洗い物をしている隙に、ブラシのいたずらを始めたぎっくちゃん。

 どこを囓ろうか物色中。
 カメラには全く気付いていない。

 やってる、やってる。

 もうちょっとアップで撮ろうと接近したら、やっと見られていることに気付いたらしい。

 しばーらくレンズを見つめて固まっていたが、おもむろに振り返ると全然違うところを囓り始めた。
 つまり、悪いことをしてる自覚はあったんだな?

猟奇的な水浴び

 掃除機をかけていたら、水入れの中にありえない格好ではまっているぎっくちゃんを発見。
 どうやら、また例によって掃除機の音で水浴びがしたくなったので、自分でやってみたらしい。
 しょーがないので掃除機を止めて霧吹きを出したら、いそいそと水入れから出てきて今度はこのポーズ。

「準備完了」
 いや、準備完了はいいんだけどさ……。
 霧吹きをかけるとこうやって逆さにぶらさがり、羽を広げるのがサザナミインコ流。
 もともと南米のジャングルでもこうやって雨や霧を浴びているためらしいが、端から見るとただの変態。

指とヒマワリ

 ヒューストンは手を出すと必ず噛みつくいわゆる「ガブ子」である。
 手だけではなく、例えばティッシュなどを手に持って差し出してもものすごい勢いで襲いかかってくるので、この鳥はとりあえず目の前に出てきたものには、なんでも反射的に噛みつくのだろうと思っていたのだが……。
 最近になって、ヒマワリの種を指につまんで差し出す時だけは、ヒューストンは指には見向きもせず、ヒマワリだけを取って持っていくことに気付いた。
 1度2度なら、襲った先が偶然ヒマワリという場合もあるので、念のために日を置いて何度か検証を重ねたのだが、何度やっても同様に、ヒューストンは最初からピンポイントでヒマワリの種だけをくわえにかかっている。
 しかも良く見ると、指には絶対に触らないように注意しながらやっている。
 つまり、ヒマワリの種をやる時だけは、噛みつかれる恐れはないということか……。
 というか、普段の噛みつきは意識して狙ってるんだな!?

最後の航海

 砕氷艦『しらせ』の体験航海に行ってきた。
 晴海埠頭から横須賀まで約4時間。これが『しらせ』の現役艦としての最後の航海になるとのこと。
 ……もちろん有休を取りましたとも。

『しらせ』から見るお台場。
 写真からは分からないが、実はこの時は土砂降りに近い大変な状態。

 出港直前にようやく雨があがってきた。
 これは『しらせ』の格納庫。中にS-61Aヘリが2機入っている。

 格納庫の中のS-61A。
 今日はここから館山の航空隊基地まで文字どおり飛んで帰るイベントがある。

 タグボートに引っ張ってもらう準備。
 雨の中ご苦労様です。

 極寒の地で活動する『しらせ』は、ボートにも覆いがついている。
 ……覆いなどという生易しいものではないような気もする。

 ベイブリッジ。

 裏側。

『しらせ』が通過。
 どこだかの国の軍艦は、高さがありぎてここをくぐれずに晴海に入港できなかったんだとか。

『しらせ』を先導するタグボート。

 見張りの皆さん。
 このあたりは結構航行の規定が厳しいようで、こうやって艦首に見張りが立つ他、艦橋には水先案内人が乗り込んで指示を出している。
 見たかったのだが、人がすごくて入れなかった。

 羽田空港脇を通過。
 ジェット機がひっきりなしに離陸と着陸を繰り返していて、過密っぷりが良く分かる。

『しらせ』の上を通過していく離陸直後の飛行機の裏側(雲越し)。
 この時には雨は完全にやんで、空も少し明るくなっていた。

 飛行機を見ていたら、先導していたタグボートがたたたっと戻ってきたかと思うとくるりと回って『しらせ』に横付けしてハシゴをかけた。
 何をするのかと思っていたら、役目を終えた水先案内人(なんかものすごく普通の感じのおじさんかおじいちゃん)がひょいっと乗り移り、あっという間に去っていった。
 ちなみにこの間ずっと『しらせ』は航行中。タグボートはその『しらせ』にぴたりと相対速度を合わせながらこれだけの動きをしていたことになる。
 ……タグすげー。

 艦内理容室。その名も『恐怖の理髪屋 タイガーカットハウスしらせ本店』
 隊員と観測員は無料らしい。ということは乗員は有料になるのだろうか?

 観測員の居室。護衛艦に比べるとかなり広く、木が使われているので落ち着いた印象。
 ちなみに今日は授乳室になっていた。

 これも護衛艦よりはゆったりしている通路。
 ただ、どの通路もみんなこんな調子なので、慣れないと自分がどこにいるのか全く分からない。
 実は艦内で迷って同じ所をぐるぐる回ったりしていたというのは内緒。

 離陸に備えてS-61Aを出す。護衛艦だとレールがあって自動的に出てくるそうだが、『しらせ』は古いので人力。
 でも割とみんな軽そうに押しているっぽい。

 整列して最終確認。

 畳んでいたローターを広げる。
 ヘリが古いのでこれも人力……ではなく、自動で開いている間1対だけ垂れた羽を支えているらしい。


 ローターが回転開始。最終点検の後、足元を止めていたチェーンがはずされて離陸。
 その場で方向転換すると乗員が手を振りながら飛んでいってしまった。
 ……でもこの後しばらくまわりを飛び回っていたんだけどね。
 ちなみに、この時雨がまた激しくなり、人間様はびしょ濡れの状態。
 まあおかげで良い見物ポジションを確保できたので、あまり文句も言えない。

 入港する『しらせ』に場所を譲るために出港していく『きりしま』。艦橋からの撮影。
 ちなみにこの少し前に『あたご』も出ていっている。

 入港。

 乗員が並んでお見送り。
 皆さんもお疲れ様でした。

 見納めに『しらせ』の正面顔。
 やはり「最後」というのがあるのか、今回はマスコミの取材カメラが割と目立った。
 あと、各地方連絡部のご招待と思われる老人や団塊夫婦がやたらと多かったのだが、あの人たちはどういう基準でご招待されているのだろう? 元自衛官とも思えないし……。
○おまけ

『しらせ』の艦内には実はため池があるらしい。
 ここまで大切にされていたバクちゃんだが、今後どういう運命をたどるのだろうか。