愛を語る

 相変わらず手を見つけると駆け寄ってきて愛の告白を始めるぎっくちゃん。
 真剣な目がちょっぴり痛々しい。

「好き」
 そんなに好きならじゃあ乗せてやろうかと思うと、それは嫌のようであっという間に逃げていってしまう。
 一体ぎっくちゃんには手がどういう風に見えているのか、最近不思議で仕方がない。

マイペース

 遊んでほしいと自分から来たくせに、そのまま寝始めるブロッサム、通称ちびころ。

 下のほうの色の明るい部分が鼻とくちばし。
 そういえば昔、北海道みやげのマリモをうっかり日の当たる場所に出したらこんな色になってたような。

 起きろ。遊んでやらんぞ。
「…………」

「……Z」
 もう好きにしなさい。

およちゃんの健康診断

 これから寒くなるので、ヒューストンのついでにブロッサム、通称ちびころを健康診断へ。
 危機を察知する能力が極めて鈍い(もしかするとない)ブロッサム、通称ちびころは、カゴの中に手をいれてもきょとんとしているだけなので、あっさりつかまえて移動用ケージに格納完了。
 常に流血覚悟のヒューストンに比べると大変楽でよろしい。


 でもちょっとは不安になるらしく、あたりを見回しながらケージの中をぐるぐる回っている。
 ここまで曲がっても折れないしっぽがすごいといえばすごい。

 そして救いを求めてよじのぼってくるが、当の人間様がここに入れた張本人だということは分かっていない模様。
 結果は特に異常なし。
 家に帰ってカゴに入れたら、満足げな顔で「およ」「およ」と30分ぐらいつぶやき続けていた。
 どうやら彼女なりに一生懸命我慢をしていたらしい。

控えめな視線

 相変わらず、人間様が台所に行くと居間との境のカーテンレールにやってくるぎっくちゃん。
 でものぞくのに夢中になりすぎてレールの上にフンをして叱られたので、ちょっと控えめにふるまうことにしたらしい。

「…………」
 ……不気味だからやめて。

月は地獄だ!

 実は宇宙開発も大好きな人間様。
 月の映像なんてお久しぶり!
SELENEからハイビジョンカメラで撮った月映像
 でもハイビジョンという割にはアポロのとあんまり変わらないような気がするのは気のせいか。
 まあ、月のほうだって45億年前からこうだったのが38年かそこらでいきなり変わったりもしないのは確かなのだが。