はじめての場所

 絶対これだけはするまいと決めていたのに、うっかりサイトのカウンタ12万を自分で踏んでしまいました。
 さて。
 台所仕事をしている最中にぎっくちゃんがしつこく呼び鳴きするので、連れてきて水切りカゴに乗せておいた。
 ちなみにここはぎっくちゃん的には初めてとまる場所。

「ここは……」

「……別にいいや」
 そうか、いいのか。

びびりビビ

 新しいオモチャを入れてやったのだが、こわくて止まり木にとまれなくなってしまった模様。
 まあ、2~3日すれば慣れて何事もなかったかのように遊び始めると推測。

 訴えるような目をして人間様を見る。

 そんなに後ろを気にしないでも、別に襲ってこないから。
 ちなみに、今まで入っていたタコ糸でつるしたキャットボールは、あっさり糸を食いちぎられてしまった。

物陰からこっそり

 なんか変な視線を感じる……。

 お前か!
 ところで、石原慎太郎の特攻隊映画を今やっている訳だが。
 なんかテレビの予告CM見たら、内容的に戦艦大和が特攻機に変わっただけみたいなので、激しく見る気をなくしている。
 いや別に興味がない訳ではないのだが、何というか、平凡な若者の日常→動員されて戦争へ→大切な人との心のふれあい(死んじゃ駄目! と泣く主人公の大切な人)→戦闘開始→戦死というルーチンは、もう大和と回天でお腹いっぱいというのが正直なところ。
 なんでこう、自称個性的な作品づくりの連中が、揃いも揃って判で押したようなものしか作らんのか分からん。

昔そこにいた人

 カゴの中のビビをかまっていたら、それを見ていたヒューストンが不意に「べーる」と呼んできたので驚いた。
 そういえばビビのカゴは、前にベルカのカゴがあった場所に置いてある。
 忘れているようで、ちゃんと覚えているものである。

気付いてくれなくて

 ヒューストンのカゴの扉を開けたままほったらかしにして本を読んでいたら、とさっ、と小さな音が聞こえた。
 顔を上げると、ヒューストンの姿がカゴの中にも外にもない。
 どこへ行ったんだろうと思ってしばらく考えていたら、やがてカゴの後ろからヒューストンがとことこと歩いて出てくると、すました顔で開いたままだった扉をよじのぼり、カゴの中に戻っていった。
 またカーテンにぶら下がって注意を引こうとしたら、気付いてもらえなくて力尽きたのか。

怒りの鉄拳

 フンを取ろうとティッシュを出したら、何が気に入らないのかいきなり怒りながら襲ってきたぎっくちゃん。

 写真だとあまりそうは見えないが、実はかなり激しく攻撃をしてきている。
 でもしょせんぎっくちゃんなので、人間様は全くのノーダメージ。
 お前、最近ちょっと生意気になったんじゃない?

ヒューちゃんと卵とカラー

 ところで、ヒューストンの卵その後だが、実はまだ産んでいるのである。
 昨日もガコンと何かがカゴの底網に当たる音がしたので振り向いたら、うずくまったままじろりとこっちを見るヒューストンと、底網に転がる産み立てほやほやの卵があった。
 もはやカラーはお前にとって肉体の一部のように自然な存在なんだな、ヒューストン。

間違った条件付け


 ティッシュ囓りに夢中のビビ。

 どさくさにまぎれて頭を掻いてやる。

 うっとり。
 ショップで掴まれたのがいやだったか、ビビは指を前に出しても乗らずに恐がって後ずさってしまう。
 手乗りに戻すには、まずこの恐怖心をなんとかしなくてはならないので、別に手が恐くないということを分からせるために、折に触れて頭を掻いてやることにした。
 すると効果があったらしく、段々手を恐がらなくなってきたのはいいのだが、今度は指を出すと、乗らずに頭を下げて掻いてくれるのを待つようになってしまった。
 ……世の中、なかなか思い通りにいかないものである。