道線両用車

 ここは新宿駅のホームです。

 良く見ると、タイヤとは別に、線路を走るための車輪がついている。
 妙にシュールな風景なのでつい写真に撮ってしまったが、ここで疑問がひとつ。
 これ、どうやって道路から線路に入るんだろう?

抜いちゃ駄目よ


「大きくされちゃった」
 春の換羽に入ったヒューストンが筆毛をまた抜き始めたので、新しい羽が生えそろうまでの間、カラーを大きくしてもらった。
 小さいのに目が慣れた後で改めて大きいカラーを見ると、かなりマヌケで笑える。
 家に帰ってから、どんなに驚いても飛ばないはずのヒューストンが、今日に限ってスプーンを床に落とした音に驚いて飛び立つと、よりによって淹れたばかりのいちばんいい茶葉で作ったミルクティの上に着水したのは、決してそれが気に入らなかったからではないと思う。

有機栽培国内産

 寝るならカゴに戻れ。

 さて、ヒューストン用の殻つきピーナッツがなくなったので、ここ何日か探していた。
 やはり身体の小さいインコに与えるものだから、なるべくなら農薬やら汚染やらとは無縁なピーナッツを選びたい。ということで、いわゆる無農薬とか有機栽培とかいうものを求めて近所の店を回ったりしたのだが、どこの店にも置いてあるのは中国産のみ。
 そんな始皇帝の時代から土壌を重金属汚染してるような国のピーナッツなんてやだ! と思って国内産を探しても、どういう訳か一向に見つからない。たまにあると思うと殻が割れかけたりしたような、どうもインコのオモチャ兼おやつにはいまいちっぽい品質の物ばかり。
 ちょっと千葉県何やってんの! と千葉県に八つ当たりしても仕方がないので、思いきって電車でひと駅となりのいわゆる自然食品専門店まで足をのばしてみたところ、ようやく国内産でそこそこの(でも限りなく底辺)物を発見。
 もうこれでいいやと買ったのだが、お値段が200グラムで780円、しかも賞味期限が2月末までというのには、猛烈に納得できないものを感じている。

真夜中は別の物

 カゴの中で居眠りする時、いつも壁によりかかっているぎっくちゃん。
 夜もそうやって眠っているのかふと確かめたくなった人間様は、おやすみカバーをかけた後で、上からそっと、止まり木のあたりに指を当ててみた。
 ぎっくちゃんが寄りかかっていれば、こうやって触ればそれなりの感触や反応があると踏んだのだが、果たして、カゴの中から聞こえてきたのはどう考えてもぎっくちゃんのものではない、猫か何かと思われる「ぎゃうっ!」という一声の悲鳴。
 ……?!

おあずけ

 ヒマワリの種をやろうとしたら手を噛んだので、そのままやらずにひっこめたところ、かなりご不満のご様子。

 悪気でやったのではないことは分かっているが、噛む=ヒマワリがもらえると学習してしまうと後々困るので、ここはおあずけで我慢してもらおう。
 忘れた頃に、またあげるからね。

素の風景

 面白いことに、カゴの中と外では、カメラを向けられた時の鳥どもの反応は全く違う。
 カゴの外では平気なぎっくちゃんだが、中にいる時にカメラを向けると、なぜか常にこんな顔。

 背後からオーラが立ちのぼりそうな、全身全霊のカメラ目線。
 そこで、ナチュラルな姿を撮りたいときに登場するのが、観艦式でも活躍したSP-510UZの10倍ズーム。
 他のコンパクトカメラより遠くから構えられるので、インコどもに気付かれにくい。

 気付いてない。

 全く気付いてない。
 問題は、被写体ではなくカゴのほうになぜかピントがあってしまうことか。

ぎっくのテイスティング

 マグカップを使うとすぐぎっくちゃんが来てしまうので、別の器でお茶を飲んでみた。

 でもやっぱり寄ってくる。
 しかも今回は寄ってくるどころか、いつもよりカップの背が低いのを見たぎっくちゃん、あっという間にお味見とばかりにいれたてのお茶の中へくちばしをちゃぽん。

「……熱い!」
 そりゃ熱いよ。

足が痛い日

 今日も痛そうなブロッサム、通称ちびころ。
 止まり木にとまっているのがつらいのか、しょっちゅう床に降りては深爪のほうの足を上げてうずくまっている。

 首をのばせばすぐエサ入れなので、楽です。
 でも、人間様が背を向けていると、なぜかぷちぷち広告をシュレッドしたり、チリチリ鈴で遊んだりする音が良く聞こえてくる。
 そして、こんな時でも外に出たがるので、出してやると割と平気な顔でヒマワリの種をむさぼっている。
 挙げ句の果てに、例によってぎっくちゃんを追い回したりしている。
 ……本当に痛いのか? お前。