温度差

 ケンカを売りにわざわざコードを登っていったのだが、若干距離が遠かった模様。
 ブロッサム、通称ちびころから覚めた目で見られている。

 写真だけ見るとごく普通の格好をしているように見えるぎっくちゃんだが、実はコードに逆さまにぶら下がって頭だけをヘビのようにもたげている状態。
 ちょっと気持ちが悪い。

勧誘員の(余計な)心配

 ニュースの類はネットで済ませている人間様だが、時々、鳥用の敷き紙確保のために新聞を取ることがある(本末転倒)。
 すると即、勧誘員がわらわらと押し寄せてくるのだが、これが実に失礼な人が多い。
勧誘員「我々としても、新聞を読まないで皆さんが活字離れになってしまうのが心配なんです」
人間様「確かに新聞は読みませんが、本はもりもり読んでますから」
 というか、大きなお世話だ。

こわい顔

 たまにはこういう顔も。
 指を出すと途端に襲ってくるヒューストン。

 ものすごい勢い。
 捕まると流血は確実なので、ぎりぎりのところで挑発するのがコツ。

 で、届かないと分かると今度は出てくる舌。
 触るとモチモチして気持ちがいい。
 というか、くちばしで届かないものをいくら舌出しても無理だと思うのだが。

タイトルは『硫黄島の星条旗』で良かったと思う

 ちょっと。
 人間様、身動き取れないんですが。

 硫黄島シリーズ第1弾『父親たちの星条旗』を見てきた。
 隣で『ナチョ・リブレ 覆面の神様』(いきなり雄叫びが上がるから、クリックには気をつけてね)をやっていて、激しく心が動いたのだが、とりあえずは当初の予定を遵守。
 いや、映像すげえですわ。彩度を抑えたモノトーン調なのが雰囲気出ている。たまーに出てきたマネキン丸出しの生首とか死体とか以外は。
 内容も、変にひねりもなくて、正面からストレートに作ってある感じ。若干ストレートすぎる部分もあるけど、難解なインテリ映画を見たい訳ではないので別にいい。夜間に白兵しかけてくる日本兵が若干ニンジャっぽくて笑ったが、それほど不自然ではないし、多分、当時のアメリカ兵には、こう見えてたんだろうとある意味納得したりして。
 ただ、ラストの息子のモノローグはかなり微妙。多分、原作者が実際に「星条旗の6人」のひとりの息子ってこともあって、兵士たちの名誉をアピールする意味で入っているんだろうが、それまでの戦場&作られた英雄の流れでできてた緊張感がいきなりだれた感じ。
『出口のない海』でも思ったが、ラストを決めるって難しいのねん。
 多分これは、アメリカ人だったら何か深いものを感じたんではという気はする。「硫黄島に立つ星条旗」は、アメリカでは切手になったほど有名な、勝利を象徴する場面だった。それをこういう形で切り込んだというのは、賛にしろ否にしろ、アメリカ人なら何らかの問題提起的なものを映画の奥に見たと思う。
 ただ、日本人の目で見ると「今更何を言ってるんだ?」ってのが割とあるのも確か。
 でもあの時期にアメリカが戦費に苦労してたとか、アメリカ人が戦争に嫌気がさしてたとか、それは知らなかった。週刊空母とかやってたぐらいだから、あの人たち戦争の間中やる気満々だと思ってたし(笑)。
 そういえば硫黄島に偉い人が上陸した時、「海軍長官」と字幕がついてたんだが、こんな役職あったんだだろうか?
 とりあえず、いちばん素敵だと思ったのは軍曹のマイクでした。
 で、この映画の後、12月公開の硫黄島シリーズ第2弾『硫黄島からの手紙』の予告をやったんだが、予告の段階で明らかにこの映画とはトーンが違ってる。画面の色調すらも違ってる。日本人の観客を変に意識してるとしたら(って明らかにそうなんだけど)、微妙に大和っぽい感じになりそうでちょっと不安な印象。
 まあ、だとしてもイーストウッドだから、大和よりは確実に上の作品になるだろうが。
 おまけ。

 噂には聞いていたが、まさか本当に上映しているとは……。

自由への扉

 まだ遊びに出ていい時間ではないのに、出る気満々でカゴの中を飛び跳ねているブロッサム、通称ちびころ。
 当然、人間様は無視していたのだが、ふと見ると、カゴの中の専用シュレッダー用紙が、フンまみれで細断されずに放置されている。
 これを取り替えてやれば気も紛れるかと思い、少しだけカゴの扉を開けると、ブロッサム、通称ちびころは出してもらえると勘違いしちゃったらしく、ものすごい勢いでそこに向かって突進してきた。
 ……なんか、ゴツンって大きな音がしたんですけど。

寝ぐず

 さて、人間様とインコとのつきあいは、ほしいという物を買ってくれたためしのない両親が、10歳の誕生日に例によって欲しがっていた手乗り文鳥ではなく、セキセイインコを買ってきたことにさかのぼる。
 なぜ、娘が欲しいというものを素直に買ってこないのか謎なのだが、恐らく両親の頭の中では「娘はこれが欲しいと言っているけど、こっちのほうが自分たち的には良さそうな気がする。うんそうだ、本人が欲しがるものよりお父さんとお母さんがいいと思う物を買ってあげたほうが、娘も喜ぶに違いない!」という訳の分からん脳内変換が行われているのだろう。期待していた物がもらえないばかりか、常に微妙に欲しくない物が来るのを喜んでみせねばならない娘のほうこそ大変だったが、まあ昔の思い出なのでそれはおいておく。
 そんな訳で、インコどもとは結構長いつきあいだし、それなりに生態なども分かっている人間様だが、ひとつだけ、いまだに良く分からない奴らの行動がある。
 それは「寝ぐず」。
 うとうとしている時や、気合いを入れて背中に頭をつっこんで「さあ寝るぞ!」となった時に、ごじょごじょ、ぴちぴちつぶやき始めるあれである。熟睡すると止まるので、どうやら寝入りばな限定の行動らしい。もちろん寝言でもないし、聞いていると、鳴いているのではなく、人間様や他のインコの声を真似したいわゆる「おしゃべり」である。これを延々ブツブツ続けている。
 しかも、全員がやるのかといえばそうでもなく、たとえば、歴代の鳥どもの中では、やっているのはぎっくちゃんだけである。セキセイインコは比較的寝ぐず率が高いようだが、これもまたやるのとやらないのがいたりする。やらない奴がいるということは、必ずしも生活に必要な行動という訳でもないのだろう。
 まあ見てるとかわいいからいいのだが、この行動の意味だけは、ずいぶんとインコを見てきた今も分からないでいる。
 誰か教えて。