男やもめの情熱

 我が家の水槽には、ブラックモーリーのペアがいる。
 ペアというより、いちばん大きなオスがいちばん大きなメスを独占している状態なのだが、このオスが大変情熱的で、常にメスに寄り添い、交尾を繰り返している。
(モーリーは卵胎生なので、オスは卵に精子をかけるのではなく直接メスと交尾する)
 さて、このメスが昨日死んだのだが、そうしたらオスがもう大変。情熱を持てあまして他の魚を片端から追い回し、挙げ句の果てはメスと似たような大きさの(大きさ以外は全然似てない)チョコレートグラーミィに熱烈アプローチを始めた。そして、おっとりしたグラーミィが逃げ切れないのをいいことに、まわりでヒレを広げて踊ったり、口先で腹をつついて交尾を迫ったりしている。
 あまりしつこいので、とうとうグラーミィは水草の間に逃げ込んで出てこなくなってしまった。
 ……このままではグラーミィの命が危ないので、至急メスを購入予定。

こどものさかな 2

 なんとなーく色がついてきた感じ。

 今のところ、1匹も脱落することなく4匹全員が元気に泳いでいる。
 が、いちばん大きいのと小さいのとでは、大きさが倍ぐらい違う。
 ほぼ同じタイミングで生まれて、エサにも全然不自由してないのに、ここまで差がつくものなんだなあ。

なくて七癖

 最近、くつろいでいる時に金網に片足をかけるという、妙な癖がついたヒューストン。

 何見てるの?
 鳥にもなくて七癖というか、見てると、あーこいつはこれが癖だなと思うことが時々ある。
 たとえば、ヒューストンはこの片足かけ、ブロッサム、通称ちびころが出してもらうと必ず「プッ」とひとことつぶやくのもそうだし、ぎっくちゃんは……別の意味で全身癖だらけなので良く分からんが、多分、テーブルにとまると必ずフンをするのがそうだと思う。
 しかも、この癖、人間同様一定ではなくて、気がつくといつの間にか消えたり、新しい癖ができていたりする。
 ところで、先週、ヒューストンの病院行きをすっかり忘れていたことに、今日になって気付いた。
 あわてて病院に電話をして平謝りして予約の取り直し。
 先生ごめんなさい。

代返

 ブロッサム、通称ちびころが部屋の中で行方不明。
 どこかでいたずらでもしているのか、名前を呼んでも指先で床を叩いて合図しても、うんともすんとも言ってこない。
 そのかわりといってはなんだが、ぎっくちゃんが羽づくろいをしながら、くぐもった声で一生懸命「ぴよ」「ぴよ」と返事をし続けてくれている。
 ……いじらしいのか横着なのか、ちょっと微妙なところ。
 ちなみに、ブロッサム通称ちびころは、部屋の隅で何かを一心不乱に覗いていた。
 どうやら呼ばれているのに気付いていなかった模様。

翼の響き

 最近のぎっくちゃんは、飛ぶときヒヨヒヨヒヨ……と変な風切り音を立てている。
 また何かあやしげなことを始めたなと思って見てみたら、換羽で風切り羽が抜けたため、空気が翼の間を抜けてこんな音が出てるらしい。
 でも、ブロッサム、通称ちびころやヒューストン、その他我が家の歴代の鳥どもでは、換羽中でも別に普通に飛んでいるのだが。
 ……なんでいつもお前だけそういうことになるんだ?