気の迷い

 珍しく自分から手に乗ってきたぎっくちゃん。
 でもすぐに後悔したらしく、戻してほしくて目はカゴのほうに釘付け。

 足なんか半分浮いてるのだが、それでも逃げないで我慢してるところがいじらしいと言えばいじらしい(そうか?)
 そういえば、ビッダーズオークションにブロッサム、通称ちびころと同じ手乗りセイキインコのメスが出ていた。
 あー、やっぱりこんな色なんだなあ。
 でも顔はうちのほうがかわいい。

おえっ

 他の動物は知らないが、鳥で比較的良く見られる行動。
 あくびだかげっぷだかを何度も繰り返す。
 口のあたりを掻きながらやることもあるので、くちばしが気持ち悪いとかなのかもしれない。

「おえっ」

「おえっ」

「おええっ」

 ヒューストンも「おえっ」

低姿勢

 ぎっくちゃんは風が大嫌いである。
 息を吹きかけようものなら、吹っ飛んで逃げていく。
 どうやら、風に嫌な思い出でもあるらしい。
 さて、夏と言えば冷房である。
 冷房といえば、涼やかな風が我々の身体と心を癒してくれるのだが、この風もぎっくちゃんはいやでたまらないらしい。
 エアコンの風が当たるたびに、低くなってそのへんを逃げ回っている。

 びくびく。
 ……こればっかりは、お前の心の平安より人間様の平安を優先させるからな。
 我慢しろよ。

いじわる

 W杯、W杯、W杯。
 W杯に熱狂しなければ日本人ではない、と言わんばかりの報道宣伝攻勢に、もう早く日本が負けてくれないかとすら思う今日このごろ。

 いつものとおり、遊んでほしいと金網に貼り付いているぎっくちゃん。

「!」
 鳥の例にもれず、ぎっくちゃんもしっぽにちょっかい出されるのが嫌いである。
 が、ぎっくちゃんの場合、しっぽをつままれてもあわてず騒がず、ちょいと身体を動かしてしっぽを引き抜くと、また何事もなかったかのように貼り付いている。
 それだけ人間様を信用してるのか、それとも単に鈍感なのか……。

親ガモ子ガモ

 近所の川で発見。
 橋の上に人が群がっているから、なんだろうなーと思ったら泳いでいた。

 実はこの時、橋の反対側から、2メートルはあろうかというアオダイショウがじりじりとこの親子に迫っていたのだった。
 どうなるだろうと見ていたら、ヘビがある程度の距離まで近付いたと見るや、親ガモはさっと子供をまとめて遠くに泳いでいってしまったのはさすがだった。
 ……でも、子ガモのほうは全く危機感がなくて、途中で藻か何かを見つけて取り合いの大騒ぎ。どうかするとヘビのほうへ戻っていきそうにもなって、親ガモが困っちゃってたのがちょっと笑えた。

正面顔(鳥版)

 DORAさんのリクエストにお答え。
 すんません、こんなんしか撮れませんでした。
 鳥って興味持ったり警戒したりすると、むしろ片目で見ようとするのだな。

 俯瞰気味に撮ったら妙にデコッパチ。

 いや、そこでポーズ取らなくていいから。

 だからなぜそうカメラから目をそらす。

 ……すみません、これで勘弁してください……。

もふっ

 衣替えをしていたら、クリーニングに出し忘れた冬物を大量に発見。なんてこったい。
 明日にでも持っていこうと積んでおいたところ、早速寄ってきたぎっくちゃんが一生懸命鼻で押している。

 ……ところでその鼻で押す仕草、どういう意味があるんだ?

おへんじ

 ぎっくちゃんは良く返事をする。
 我が家の鳥どもは、感心なことに全員呼ぶと返事をするのだが、ぎっくちゃんは別に自分が呼ばれてなくても「ぴよ」と返事をする。
 そればかりか、人間様がくしゃみをしたり、テレビを見て笑ったりしても返事をする。
 挙げ句の果ては、ゲームの効果音にまで返事をしている。
 つまり、何でもいいんだなお前は。