ぎっくの朝

 ぎっくちゃんの朝は、警戒のポーズで始まる。
 かぶせている布を取ると、緊張のオーラを揺らめかせながら、姿勢を低くして一触即発で身構えている。毎朝毎朝、1年365日必ずそうやっている。
 仕方ないので人間様がしゃがんで目を合わせてやると、ようやくぎっくちゃんはそこで何かに気付くらしく、身体は低い姿勢のまま首だけむくりとコブラのように持ち上げ「あ、おはよー」という顔をする。
 いい加減覚えろと言いたいところだが、ベルカなんぞは10年以上たっても「朝は人間様が忙しいので外には出さない」というのが覚えられないでいるので、これが鳥頭の限界かとも思ってみたりする。

他人の家

 最近、何かというとベルカのカゴの上に飛んでいっては、住人を追い払って我が物顔で居座るブロッサム、通称ちびころ。
 そんなに行きたければいっそ中に入れ! と放り込んでみた。

 しばし、変な格好で硬直。

 やがてごそごそと前にやってくる。
「……ねえ……」

「ねえ、ごめんなさい、出してちょうだい……」
 上はいいくせに中は嫌なのか。

いじめる、いじめられる

 現在、我が家の水槽には、チョコレートグラーミィが2匹いる。
 一般的にはおとなしい魚だと言われているが、これがどうして、見ていると結構ケンカっ早い。
 しかも、生意気にちゃんと序列があるらしく、いじめる側といじめられる側が決まっている。

 こっちがいじめるほう。
 後ろのはブラックモーリー。

 こっちがいじめられるほう。
 人間様から見ると、いじめられるほうが色がきれいで体格も立派に見えるのだが、そこは魚なりの何か基準があるらしい。
 魚社会も奥が深い。

オキナインコ

 ……きっと「どうぶつ奇想天外」を見て「きゃーピーちゃんかわいい~(はぁと)私もオキナインコ飼って『大丈夫、大丈夫』なぁ~んて言われたぁ~い(はぁと)」などと考えて検索する皆さんがここにもいらっしゃると思うので、とりあえずオキナインコについて記載。
 数ヶ月後に野良オキナインコ大増殖なんてことになったらかわいそうだからね。
・オキナインコは大変頭のいいインコです。
・オキナインコは大変神経質で寂しがりやです。
 ちゃんと相手をしてやらなかったり、いびったりするとストレスをためて毛引きなど問題行動を起こします。
 また、この「相手をしない」「いびる」の基準を決めるのは、インコのほうであって人間ではありません。
 人間は「充分やっているつもり」でもインコからすればそうではないこともままあります。
・オキナインコのくちばしの破壊力はハンパではありません。
 本気で噛まれると大人でも流血必至。耳たぶや、赤ちゃんの指などは食いちぎられる可能性もあります。
・オキナインコの鳴き声は大きくて甲高く、また鋭くて実に響きます。
 テレビでは人まねしか放送していませんでしたが、興奮した時の「ギャギャギャ」という声は、人間の会話にも支障が出るほどです。
・オキナインコは散らかしっ子です。
 特にかじったり破壊したりするのが大好きです。油断すると家具や壁が大惨事になります。
 これはインコの性癖なので、怒っても直りません。逆にストレスをためて問題行動に走ったりします。
・オキナインコに限らず、インコにトイレやご飯のしつけはできません。
 さらに、当然ながら、人間に慣れるか慣れないかは個体の性格次第です。
 全員がピーちゃんのように人なつこい甘えんぼになる訳ではありません。
 こんな所かな。

眺める楽しみ

 すき間に入ろうと頑張っているベルカを、バッグに登って見物するヒューストン。
 微妙に頭の羽立ってます。

 ところで、ヒューストンは一旦バッグに登ってしまうと、ひとりでは降りられない。
 この時も、人間様が気付いて腕に乗せて降ろしてやるまで、30分ほど黙ってひとりで待っていた。
 ……毛引きになるのも分かるような気がする。

へんないきもの 2

 我が家の鳥どもは、水浴びする時は大喜びなのだが、終わるとなぜかいきなりしょげかえってしまう。
 まるで人間様がいじめたみたいじゃないか。

 なんかネガティブな後ろ姿。
 これだけ見ると、何の生物なのかいまいち不明。

 同、斜め後ろ。
 目つきがちょっといっちゃってるんですけど。